GCC Worldwake GameDay Final
by Sato Kouhei
ゲームデイの決勝。
勝利することで賞金を得られるわけでも、より上位の大会への出場権を得られるわけでもない。
それでも多くのプレイヤーがこのゲームデイという大会に足を運ぶのは、普段遊んでいるショップであったり、いつもの草の根大会であったり、それぞれのコミュニティにおけるスタンダードの頂点という名誉のため。(一部、プロモーションカードのため。)
先に座ったオオクボの使用デッキは王道ジャンド。対するカナモリは赤白ウィニー”上陸ボロス”。
お互いに見知った仲ということもあって試合前は和やかな雰囲気。
オオクボ「先週から11連勝中なんですよ」
それを受けて、
カナモリ「宇宙(そら)の厳しさを教えてやるよ」
これがフラグとならないと良いが。
Game1
オオクボ「先手与えたくねー」
そんな祈りが通じたのか、ダイスの結果はオオクボ先手。
カナモリ「ギャラリーに弱いんでね」
対するカナモリはやや緊張気味か。
両者キープを宣言。
2ターン連続でタップインで土地を置くオオクボに対し、初動はカナモリの《板金鎧の土百足/Plated Geopede(ZEN)》。
オオクボの3ターン目、《朽ちゆくヒル/Putrid Leech(ARB)》で迎え撃つが土地が止まる。
返すカナモリ、考えた末《湿地の干潟/Marsh Flats(ZEN)》をセットし、上陸後攻撃。オオクボはヒルでこれをブロック。フェッチ起動を警戒してパンプ能力は使わず、《朽ちゆくヒル》は墓地へ。
第二メインフェイズ、カナモリ。小考して《板金鎧の土百足》二体目をキャスト。
オオクボは《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit(M10)》を置いてターンを返す。
カナモリ、《沸騰する小湖/Scalding Tarn(ZEN)》を置いて二体上陸でアタック。《沸騰する小湖》の起動を見て《終止/Terminate(ARB)》を一体に打ち込むオオクボ。オオクボのライフは15。
カナモリの第二メイン、《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos(ALA)》をキャスト。《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker(ZEN)》と《先兵の精鋭/Elite Vanguard(M10)》をサーチしてターンを終了。攻め手を補充する。
攻撃に備えたいオオクボ、《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs(ZEN)》をセット後即起動で森サーチ。《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》をキャストし、続唱は《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax(ALA)》。盤面を固めることに成功する。当然だがアタックにも行かない。
返すカナモリのターン、ここでカナモリ長考。ダメージ計算が物を言う上陸ボロス、ひとつのミスが命取りになるだけに慎重になる。
長考の結果は《コーの空漁師/Kor Skyfisher(ZEN)》キャスト。《沸騰する小湖》セット後起動から《ゴブリンの奇襲隊》をキックして《コーの空漁師》のみアタックでオオクボのライフ11に。
ライフが覚束なくなってきたオオクボ、《コーの空漁師》に《瀝青破/Bituminous Blast(ARB)》。続唱の《稲妻/Lightning Bolt(M10)》は《板金鎧の土百足》へ。二体のクリーチャーを除去することに成功。
カナモリ「うわーキツ」
まだまだ安心はできないオオクボ、クリーチャーを立ててターンを返す。
長引くと不利なだけに、早いところ攻め切りたいカナモリ、《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant(ALA)》をキャスト。+1能力で《イーオスのレインジャー》を飛ばし、6点のダメージを与え、オオクボのライフは5。いよいよ致死圏内だ。
返すオオクボ、《大渦の脈動/Maelstrom Pulse(ARB)》で《遍歴の騎士、エルズペス》を除去。これには
カナモリ「もってんのかーい」
の声が。このターンもアタックに行かず、守りを固める。
カナモリ、《先兵の精鋭》を盤面に追加するも、オオクボの生物の前に攻撃に行けない。
そこに追い討ちをかけるようにオオクボの場に《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon(ALA)》が登場。
これにはカナモリ、突破の手は無くターンを返す。
続くターン、オオクボはついに攻撃に出る。《芽吹くトリナクス》と《血編み髪のエルフ》で攻撃。ライフに余裕のあるカナモリはこれをスルーしてライフ12。
オオクボ、第二メインで《芽吹くトリナクス》をさらに二体戦場へ送り込んでさらに盤面を優位に。
このエンド前にカナモリ、《若き群れのドラゴン》本体を《流刑への道/Path to Exile(CON)》。
カナモリのターンは引いてきた《先兵の精鋭》をキャストするのみ。攻撃には行けないばかりか、このままでは逆転されてしまうためブロッカーとしての意味合いが強い。
完全に攻守が入れ替わったオオクボ、《怒り狂う山峡/Raging Ravine(WWK)》をクリーチャー化し、一体で攻撃。これをカナモリ、スルーしてライフは8。
第二メイン、オオクボ《朽ちゆくヒル》追加。
カナモリ、山セットから《ゴブリンの奇襲隊》をキック無しでキャスト。
オオクボ、ドラゴントークンと《芽吹くトリナクス》で攻撃。《芽吹くトリナクス》は《ゴブリンの奇襲隊》でブロックされるがカナモリのライフは4に。さらに追加される《若き群れのドラゴン》。これで勝負ありか。
しかし続くカナモリのトップデックは
《稲妻》!
ハンドに抱えていた《噴出の稲妻/Burst Lightning(ZEN)》と合わせてオオクボのライフは0に。
オオクボ「もっと殴りに行って良かったな」
カナモリ「そうだねー」
カナモリ1-0オオクボ
Sideboarding
カナモリ
in
4《天界の粛清/Celestial Purge(M10)》
4《危害のあり方/Harm’s Way(M10)》
1《イーオスのレインジャー》
1《遍歴の騎士、エルズペス》
out
3《流刑への道》
2《地震/Earthquake(M10)》
1《ゴブリンの先達/Goblin Guide(ZEN)》
4《噴出の稲妻/Burst Lightning(ZEN)》
相手にアドバンテージを与えないリムーブ系除去と、火力回避になる《危害のあり方》に加え、手札破壊に耐性がつく《イーオスのレインジャー》、ブロッカーを乗り越える《遍歴の騎士、エルズペス》。
オオクボ
in
3《ジャンドの魔除け/Jund Charm(ALA)》
out
1《朽ちゆくヒル》
1《芽吹くトリナクス》
1《大渦の脈動》
軽いインスタント全体除去を投入。
早々にサイドボーディングを終えるオオクボに対し、時間いっぱいまでサイド交換を行うカナモリ。
Game2
先手オオクボはキープ、カナモリは即マリガン宣言し、手早くシャッフル。
マリガン後のハンドを見て眉間に皺を寄せるカナモリ。考えた結果キープを宣言。上陸ボロス、プレイも大事だがキープ基準も物凄く大事な要素。
後手1ターン目、カナモリの初動は《ゴブリンの先達》。即攻撃、能力で捲れるのは《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker(M10)》。
オオクボは沼→《新緑の地下墓地》と2ターン連続で土地をセットするのみ。
カナモリの2ターン目、《ゴブリンの先達》で攻撃(めくれたのは《終止》)でオオクボのライフは16。
第二メインでカナモリ、《板金鎧の土百足》をキャスト。土地が欲しいオオクボはライブラリートップをリフレッシュすべくエンド前に《新緑の地下墓地》を起動。
しかしオオクボの3ターン目、土地が止まってしまい、ターンを返すのみ。
相手の土地事故などお構い無し、と快調にリズムを刻むカナモリ。《湿地の干潟》セット、起動で《板金鎧の土百足》が二度上陸。《ゴブリンの先達》も合わせて7点のダメージ、オオクボのライフは8。
さらに攻勢に出るカナモリは、第二メインに《コーの空漁師》を追加(平地戻す)。
オオクボ、土地を求めてドローするも、引くことが出来ずターンを返すのみ。
そして、返すカナモリのランドセットは無情にも《沸騰する小湖》。
カナモリ2-0オオクボ
オオクボ「《ジャンドの魔除け》あったんだけどなー」
赤マナの出ないハンドをキープしてしまったことを後悔している様子だが、ここまで1日やり切った感の方が強いようだ。
勝ったカナモリにも、スイスラウンドから合わせて9回戦を戦い抜いた疲労感が伺える。
的確なプレイを続け、それにデッキが引きの強さをもたらす理想的な相乗効果を見せつけたカナモリ。
Congratulation カナモリ ユウスケ!
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