Garden City Convention 58th / OTT Trial Round 6
by Kouhei Sato
翌日に迫ったGCC始まって以来の一大イベント、田都記念。この日のGCCはそのメモリアル大会の1byeを懸けた戦いでもある。
今回はその当落線上、2敗ラインの試合の模様をお届けしよう。
Yuuichirou Hirosawa – Masataka Fukushima
「カバレージ、あまり縁起よくないんですよね」と語るはヒロサワ。GCCにも頻繁に参加している彼の使用デッキは昨年末以降一気にトップメタの一角に上り詰めた青黒コントロール。
対するはこちらも常連中の常連の一人フクシマ。持ち込んだのは『愛するあのデッキ』がスタンダードを去って以来使い続けている緑ランプ系デッキ。今回は白が加わりグッドスタッフの様相を呈している。
勝ったプレイヤーが明日の田都記念で一勝のアドバンテージを得る・・・が、それはさておき、まずは目の前のゲームに全力を注ぐ。
Game1
先手のフクシマは十分な土地とマナ加速、そしてフィニッシャーへ繋がる《召喚の罠/Summoning Trap》があるハンドをキープ。一方のヒロサワはダブルマリガンに見舞われてしまう。カバレージの魔力か。
初動の《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》から《極楽鳥/Birds of Paradise》、《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》とテンポよく展開するフクシマ。4ターン目には二枚目の《石鍛冶》で同じく二枚目の《肉体と精神の剣》をサーチ。続くターンに《剣》を持った《石鍛冶》がアタックに行ったところでヒロサワの《漸増爆弾/Ratchet Bomb》がカウント2で爆発。
残った《極楽鳥》が二本の剣を背負い直してターンを返す・・・そのエンド前にヒロサワの手から放たれる《破滅の刃/Doom Blade》。
序盤を捌いてひと呼吸付けるようになったヒロサワは《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を着地させ、フクシマの《活発な野生林/Stirring Wildwood》を警戒して+2能力で忠誠度を上げる。
ミシュラランド一発では倒せなくなった《ジェイス》。フクシマが用意した次の一手は《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》でのビーストトークン生成。次のターンに改めて《ジェイス》を始末する算段。
回答を見出そうにもマリガンで手札が足りないヒロサワ。《渦まく知識》能力で積んだ不要牌を《定業/Preordain》でボトムに送り、新鮮な手札を補充。そこから次のターン、《剣》を二本持ったビーストを《破滅の刃》で処理。
再度ビーストを出すフクシマに対し、ヒロサワも《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》をキャストするがこれは返しに《未達への旅/Journey to Nowhere》。ブロッカーを失った《ジェイス》は墓地へ。
しかし一番欲しいカードは既に引き込んでいたヒロサワ。《墓所のタイタン/Grave Titan》で一気に盤面の掌握を図る。
地上を制圧されかけたフクシマだが、その回答は空から降って来た。メインフェイズに《ガラク》のアンタップ能力からキャストした《召喚の罠》で捲れたのは《悪斬の天使/Baneslayer Angel》。剣を装備しターンを返す。
ヒロサワは二枚目の《精神を刻む者、ジェイス》で回答を探す。こんな時にプロテクション青が本当に恨めしい。
ヒロサワが除去を引けない隙に、と二刀流の天使がビートダウンを始める。ダメージレースの傾き具合も半端ではないが、ライブラリーの削れ具合も半端ではない。
30点以上のライフ差と薄くなったライブラリー。負けを悟ったヒロサワに出来ることは、途中で引いた《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》と《ジェイス》の+2能力で少しでも相手のデッキの情報を集めることのみだった。
ヒロサワ 0-1 フクシマ
Sideboarding
ヒロサワ
in
2《呪文貫き/Spell Pierce》
1《破滅の刃/Doom Blade》
1《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》
1《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》
2《ミミックの大桶/Mimic Vat》
1《瞬間凍結/Flashfreeze》
1《決断の手綱/Volition Reins》
out
1《取り消し/Cancel》
1《剥奪/Deprive》
1《ジェイスの創意/Jace’s Ingenuity》
1《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》
2《広がりゆく海/Spreading Seas》
2《弱者の消耗/Consume the Meek》
1《方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper》
フクシマ
in
4《神聖の力線/Leyline of Sanctity(M11)》
out
4《前兆の壁/Wall of Omens》
Game2
ヒロサワは1マリガン後のハンドをため息を吐きながらもキープ。一方のフクシマが今度はダブルマリガン。
フクシマ「ダブマリのキャッチボールですね」
ボールが帰ってきたフクシマの初動はなんと4ターン目の《ガラク》。それまでに《定業》でハンドを整えていたヒロサワからは当然カウンター、《呪文貫き》。そして同じくそれまでに出しておいた《夜鷲》でクロックを開始。
その後も《草茂る胸壁》しかキャストできないフクシマに、さらに《精神を刻む者、ジェイス》のトップ検閲も加わる。頼みの《胸壁》も《漸増爆弾》で爆破され、絆魂でライフ差もみるみる広がって行く。
一縷の望みを託してキャストした《悪斬の天使》も、《強迫》の間隙を縫って放った《召喚の罠》も共に《マナ漏出》では打つ手無し。
ヒロサワ 1-1 フクシマ
Sideboarding
ヒロサワ
in
1《見栄え損ない/Disfigure》
out
1《強迫/Duress》
Game3
ボールを片づけての3ゲーム目、両者キープ。
先手フクシマは序盤から《石鍛冶の神秘家》、《草茂る胸壁》と連打。《召喚の罠》を匂わせながら展開を進める。
一方のヒロサワはサイドから投入した《ミミックの大桶/Mimic Vat》が登場。この桶が動き出す前に勝負をかけたいフクシマは《肉体と精神の剣》を持った《石鍛冶の神秘家》の一撃を見舞う。
そもそも桶に入れるまでをどう凌ぐか、ヒロサワは《精神を刻む者、ジェイス》で《渦まく知識》。ハンドを補給するも返しに《石鍛冶》の攻撃で落ちる。ここでフクシマは《神聖の力線》を張って《ジェイス》の能力二つを防ぐとともに、ハンデス対策を施す。
フクシマ陣営のビートダウンを止めるべくヒロサワが繰り出したのは《吸血鬼の夜鷲》。剣を持とうと相打ちにしかならないフクシマは、《悪斬の天使》で突破を図るもこれは《マナ漏出》。続くターンの二枚目の《天使》もリプレイを見るかのように《マナ漏出》。
《夜鷲》が突破できない、それ以前に桶に入れられてはたまらないフクシマ、2ターン連続でノーアクション。ならばとその隙にヒロサワの《ジェイス》が再登場し即《渦まく知識》。これにスタックで飛んで来た《召喚の罠》も《マナ漏出》で三たび捌き、《定業》と合わせて一気にハンドを充実させる。
二枚目の《夜鷲》を引いたヒロサワは、一体でクロックを仕掛け始める。その返しのフクシマは《未達への旅》でブロッカーを排除することに成功するが、剣を持った《極楽鳥》の攻撃は《破滅の刃》で通らない。
三枚目の《夜鷲》、そして《墓所のタイタン》と完全に場を固めに入ったヒロサワ、《決断の手綱/Volition Reins》で二本あるうちの剣を一本奪ったところで試合時間が終了。エクストラターンへ突入。
フクシマはここで引き込んだ《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre》で《ジェイス》を破壊するが返しの総攻撃で盤面は崩壊。半ば諦めたような表情でキャストした《悪斬の天使》が即《破滅の刃》されると、ゲームの終わりを告げた。
ヒロサワ 2-1 フクシマ
ヒロサワ ユウイチロウ Wins!
