Garden City Convention 40th Semifinal coverage

by Kouhei Sato

二週連続でゲートウェイ予選を兼ねることとなったGCCは、この日で区切りの40回目を迎えた。40回、というと何となく祝いにくい印象がある気がするのはさておき、この日も優勝の栄誉、そして地区予選での1byeを懸けて熱戦が繰り広げられた。

お伝えするのはシングルエリミネーションの準決勝の模様。準々決勝は筆者が本戦に残っていたため、今回は未掲載。そして準決勝のカバレージを書いているということは・・・。

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GCC 40th Semifinal
Shin’ya Hasegawa – Kensuke Satou

日頃からGCCで研鑽を積む常連同士のマッチアップとなった準決勝。スイスラウンドを1位で駆け抜けたハセガワの使用デッキは、独自チューンを施したバントPWA(プレインズウォーカー“アグロ”)。《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》、《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》をはじめとするプレインズウォーカーを《貴族の教主/Noble Hierarch》や《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》のマナ加速から高速でキャストし、《時間のねじれ/Time Warp》で膨大なアドバンテージを得るデッキだ。隙を見て巨大な《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》が《マナ漏出/Mana Leak》のバックアップを受けながら殴ってくる。

対するのは、そのハセガワとスイスラウンドで「上当たりしながらもID」という余裕(?)を見せつけて決勝ラウンドへ駒を進めたサトウ。使用デッキはM11でトップメタのヴァラークト。サイドボードに愛して止まない『首輪魔導士』コンボを仕込み、《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre》を一挿しするなどこちらも独自のチューニング。

会話があまりにもないのもライターとしては書きにくいが、トラッシュトークに花が咲き過ぎるのもそれはそれで困りもの。

と、準備ができたようなのでゲームに移るとしよう。

Game1
両者ノーマリガン。

先手のハセガワ、1ターン目《貴族の教主》スタート。これには苦い顔を見せながら

サトウ「1ターン目マナクリとかやめようよー」

そんなサトウに追い打ちを掛けるようにハセガワ、二体目の《貴族の教主》を追加し、賛美×2で攻撃を仕掛ける。

その返し、マナ加速を始めたいサトウは《探検/Explore》をキャストするも、なんと土地を置けない。ヴァラクートにとって致命的な展開に頭を抱えながら、

サトウ「これカバレージ要らないかも知れませんよ」

と自嘲気味なコメント。これは早くもゲームの終わりの予感?

そんな流れをさらに加速させたのはハセガワの3ターン目《精神を刻む者、ジェイス》。《渦まく知識/Brainstorm》能力を使いつつ、教主で攻撃。

返しのサトウは二度目となる《探検》へ向かうも、その先に道はなく、二枚で止まった土地を恨めしそうに見つめながら投了を告げる。公開されたサトウの手札からは《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》や《原始のタイタン/Primeval Titan》といった大量の高カロリーカードが。

ハセガワ 1-0 サトウ

Sideboarding
両者一度は決めたかに見えたサイドカードを入れ替える。慎重なのか、撹乱なのか。

ハセガワ
in
3《瞬間凍結/Flashfreeze》
2《神聖の力線/Leyline of Sanctity》
out
1《水蓮のコブラ》
1《貴族の教主》
2《バントの魔除け》
1《マナ漏出》
ヴァラクート相手に効果的とされる「定番」の二種を投入。アウトは広く浅く。

サトウ
in
3《酸のスライム/Acidic Slime》
1《地震/Earthquake》
out
1《探検》
2《砕土/Harrow》
1《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition》
マナ加速要員をアウト。速度を落としてでも相手を妨害できるスペルを投入。

Game2
ハセガワ「ジェイスでトップ見るの好きじゃないんだよね・・・」

と、1ゲーム目の意見を交換しながらのスタートとなった2ゲーム目。両者キープの中、ファーストアクションはサトウの《不屈の自然/Rampant Growth》。報奨プログラムのカードを使っているため一目で何のカードだか分からなかったのか、

ハセガワ「《砕土》に見えた」
サトウ「《砕土》2マナとか流石に強いんでね」

何はともあれサトウ、このマッチで初めて3枚目の土地を置く。

一方のハセガワは2ターン連続でフェッチランドを置くのみの静かな立ち上がり。カウンターを構えているとも取れるが、お構いなしにマナを伸ばすサトウ、《カルニの心臓の探検》を置いて《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》をセット。

順調なサトウの動きに追いつきたいハセガワは二枚のフェッチランドを起動して《水蓮のコブラ》をキャスト。さらに《乾燥台地/Arid Mesa》セット即起動でコブラの能力を使って3マナを捻り出し《聖遺の騎士》をキャスト。反撃の体勢を整える。

このエターナル環境においても活躍中の騎士を生かしてターンを返したくないサトウは《カルニの心臓の探検》二枚目を置いてからの《耕作/Cultivate》キャストで一枚目の『心臓』の起動条件を満たすとそれを即起動して二枚目の起動条件をも満たして、一気に《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》を二回誘発させて《聖遺の騎士》の排除に成功する。

しかし返しのハセガワ、コブラで攻撃した後に二体目の《聖遺の騎士》。サトウに息つく間を与えない。これを除去する手段を持たないサトウは《酸のスライム》でハセガワの森を破壊し、事故気味のマナをさらに拘束しにかかる。

苦しくなったハセガワ、《聖遺の騎士》の能力をメインに起動して一時的なマナ加速を試みるが、これにスタックでサトウの《進化する未開地/Evolving Wilds》が起動され、ヴァラクートからの《稲妻/Lightning Bolt》が《水蓮のコブラ》を焼き、マナ加速を許さない。

盤面を掌握しつつあるサトウはさらに二枚目のヴァラクートをセット。対抗しようにもマナが伸びず苦しいハセガワは《貴族の教主》を出すのみでターンを終える。

勝負を決めたいサトウは、《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》こそハセガワの《瞬間凍結》に阻まれるが、手札からの山セットでハセガワの《貴族の教主》を焼きながらプレイヤーにダメージを叩き込む。

これにはさすがに打つ手のないハセガワがノーアクションでターンを返すと、サトウの《不屈の自然》と手札の山がハセガワのライフを削り切った。終始マナトラブルで思うようなゲームの出来なかったハセガワにできることは

ハセガワ「手の内を見せないのも大変だなぁ」

と、ささやかな負け惜しみをつぶやくのみ。

ハセガワ 1-1 サトウ

Game3
両者ともにキープ。このマッチ、マリガンなし。

先手のハセガワ、1ターン目に《貴族の教主》で好スタートを切ると、サトウの2ターン目の《不屈の自然》を《マナ漏出》、3ターン目の《不屈の自然》も《マナ漏出》とパーミッションばりの動きを見せ、4ターン目には《聖遺の騎士》を出す立ち上がり。土地が詰まり気味なのが懸念事項か。

マナ加速をことごとく潰されて失速したサトウではあるが、4ターン目の《ムル・ダヤの巫女》は無事に着地させる。場に出てしまったシステムクリーチャーに対処しにくいハセガワは、返しに《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》キャストからアンタップ能力を使い、次のサトウの一手に備える。そしてサトウの《酸のスライム》は予定調和的に《瞬間凍結》。

詰まり気味の土地を攻めることには失敗したものの、《ムル・ダヤの巫女》の能力で順調に土地を伸ばし、その中には《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》も含まれている。

このまま巫女に仕事をさせっぱなしにするわけにはいかないハセガワ、《精神を刻む者、ジェイス》を引き込み巫女をバウンス。さらにガラクはアンタップ能力でカウンターを匂わせる。

このハセガワの動きをブラフと見たか、意を決して《ゼンディカーの報復者》をキャストするサトウ。ひとたび通れば押され気味のこの盤面をイーブンに、そしてひっくり返す力を持つこのビッグスペルに対し、ハセガワの手から放たれたのは《瞬間凍結》!!このゲーム4枚目となる打ち消し呪文を前に、

サトウ「持ってんのかー!!」

と悔しさを露に。

力なくターンを終えたサトウを尻目に、《聖遺の騎士》を着々と育て、返しに《天界の列柱/Celestial Colonnade》と合わせて一気に11点ものダメージを叩き込むハセガワ。さらにジェイスで《渦まく知識》、ガラクではビーストトークンと盤石の構え。何を引いてもここから捲る目はないと悟ったサトウは投了を宣言。

ハセガワ 2-1 サトウ

決勝では対戦相手が事情により棄権したため、決勝戦を行わずして優勝はハセガワに決定。節目の40th優勝、そしてFinals地区予選1byeの権利を獲得!

Congratulation ハセガワ シンヤ!!

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