GCC 33rd Japan Finals Gateway Tournament Round 2 Final coverage

エルドラージ覚醒がトーナメントリーガルになってわずか10日あまりのこの日のGCCは、年末に開催されるビッグイベント、Finalsの地区予選1byeをかけた大会でもある。新環境を制し、秋の国内トーナメントシーンでのアドバンテージを手にするのは果たしてどちらになるのか。

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GCC 33rd

Final Shohei Matsunami – Ryousuke Kumano

先に席に着いたマツナミのデッキは赤単スライに《荒廃稲妻/Blightning》をタッチした赤黒ブライトニング。サイドボードからの《破滅の刃/Doom
Blade》や《死の印/Deathmark》で苦手なクリーチャーへの対策を施している。

対するクマノのデッキは、最近の彼の代名詞とも言える赤白《司令官の頌歌/Marshal’s Anthem》デッキ
”コロンビアGAPPO”。エルドラージ覚醒からは《前兆の壁/Wall of Omens》が投入され、よりビートデッキへの耐性を強くしている。

日頃からGCCでマッチアップすることの多いという二人。試合前には

マツナミ「そろそろガッポ用のサイドとか採らないとダメかなー」

とのボヤきも。見知った顔同士ということで会話も弾む。

クマノ「事故とか格好悪いですよね」

カバレージを書く側としてもそう願いたいものである。

Game1

先手はクマノ。少し悩んだ末に初手をキープ。一方のマツナミは即マリガンし、マリガン後の6枚を小考の末キープ。

ファーストアクションはマツナミの2ターン目、《地獄火花の精霊/Hellspark Elemental》。クマノはこの攻撃を受け、ライフ17。

土地を置くだけの3ターンが続くクマノに対し、《地獄火花の精霊》を蘇生させてさらに打点を稼ぐマツナミ。フェッチランド起動も合わせてクマノのライフは13。

クマノの初動は4ターン目、《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》。兵士トークンを生産し、防御を固めターンを返す。

この死ににくいプレインズウォーカーばかりに構ってはいられないマツナミ、《遍歴の騎士、エルズペス》を無視して二枚目の《地獄火花の精霊》でプレイヤーを攻める。これを受けるクマノ、トランプルを考慮してブロックせず。終了前のフェッチの起動も合わせてクマノのライフは9。

守ってばかりでは勝てないクマノ、返すターンで兵士トークンに+3/+3修正を与えて攻撃。ライフに余裕のあるマツナミは手札の火力でこのアタッカーを除去することなくダメージを受ける。

5ターン目のマツナミ、土地を置くだけでターンを返す。墓地の《地獄火花の精霊》があるだけに訝しがりながらもクマノのターン、《警備隊長/Captain
of the Watch》をキャスト、兵士トークンをエルズペスで飛ばし、4点のダメージをマツナミへ。クマノの反撃体勢が整いつつある中、ターンエンド宣言を遮るようにマツナミ、《噴出の稲妻/Burst
Lightning》をキックしてプレイヤーに4点。これでクマノのライフは5と、射程圏内まで引きずり込まれる。

返すマツナミのターン、ランドセットから土地フルタップで盤面に叩き付けられたのはX=5の《地震/Earthquake》。

クマノ「アースクエイクはしょうがないなー」

マツナミ 1-0 クマノ

Sideboarding
お互いに時間いっぱい使ってのサイドボーディング。

マツナミ
in
4《破滅の刃/Doom Blade(M10)》
out
4《焼尽の猛火/Searing Blaze(WWK)》
的が少ない上陸火力を抜き、《悪斬の天使/Baneslayer Angel》対策で確定除去を追加。

クマノ
in
2《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster(ZEN)》
3《天界の粛清/Celestial Purge(M10)》
2《忘却の輪/Oblivion Ring(ALA)》
out
4《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》
2《司令官の頌歌》
1《遍歴の騎士、エルズペス》
赤単系に対して効果の薄い《審判の日》を全てアウト。蘇生生物対策と、サイドインされるであろう《魔力のとげ/Manabarbs》を見越しての追放系スペルをイン。

Game2

先手のクマノ、初手を見るや否や天を仰ぎ、マリガンを宣言。マツナミもマリガンし、両者6枚でスタート。

初動はGame1に続いてマツナミ。《ゴブリンの先達/Goblin
Guide》を走らせるが、能力で捲れた《天界の粛清》を見てなにやらボヤく。赤使いなら誰も見たくないスペルであろう。

2ターン目もアクションの無いクマノに対し、マツナミは2体目の《ゴブリンの先達》をキャスト。能力で《平地》が二枚捲れたところで当然のように一体に《天界の粛清》が撃たれる。1体のダメージが入り、クマノのライフは16。

クマノのファーストアクションは3ターン目の《忘却の輪》。《ゴブリンの先達》を追放し、とりあえずの盤面の脅威を消し去る。

しかしこの土地フルタップの隙を突いて攻めるのはマツナミ。フェッチランド起動からの《地獄の雷/Hell’s Thunder》が走りクマノのライフは12。

返すクマノ、《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》をキャストし、《竜髑髏の山頂/Dragonskull
Summit》を縛りマツナミの攻勢を抑えにかかる。

ここでマツナミ長考。相手のライフとリソースを計算しつつ、導き出したアクションは《地獄火花の精霊》キャストで《復讐のアジャニ》へアタック、アジャニの忠誠度は1。

行き着く間を得たクマノ、満を持して《悪斬の天使》を降臨させるが、続くクマノのターンの攻撃時に《稲妻/Lightning
Bolt》、《噴出の稲妻》の二枚を使ったマツナミの懸命の除去でライフを得ることなく退場する。

ならば、とクマノの次の手は《軍部政変/Martial Coup》X=3でトークンを生成。アジャニを守るブロッカーを盤面に送り込む。

アジャニが仕事をし始めるとたまらないのはマツナミ。《地獄火花の精霊》二枚目キャストでアジャニを攻める。これは兵士トークン1体で防がれアジャニの忠誠度は1。

盤面が落ち着いたところで攻めに出るクマノ、兵士トークン二体で攻撃し、さらに《永遠溢れの杯/Everflowing
Chalice》キッカー2からの《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》を戦線に追加。

苦しいマツナミ、墓地を含めダメージを慎重に計算した後、《地獄火花の精霊》を二体蘇生させ、1体をアジャニへ、1体をプレイヤーへと攻め立てる。本体への攻撃は通るも、アジャニはゴブリントークンで防がれ、忠誠度は1。

息切れの様相を呈してきたマツナミを尻目に、全軍攻撃を仕掛けるクマノ。そしてとどめと言わんばかりにキャストされる二体目の《包囲攻撃の司令官》。

ライフが11のマツナミは次のドローを確認して投了を宣言した。

マツナミ 1-1 クマノ

Sideboarding

マツナミ
in
4《魔力のとげ》
out
4《破滅の刃》

クマノはGame2から変更無し。

Game3

マツナミ「こえ~」

の弱気な声とともにマリガンを宣言。一方後手のクマノは即キープ。

苦笑いをしながらも6枚でキープしたマツナミ、初動は必勝パターンの《ゴブリンの先達》だが、攻撃で捲れたのは《悪斬の天使》。互いに違う意味の笑みを浮かべるが、

マツナミ「これでやることはっきりしたわ」

と、赤系デッキの最大のガンが戦場に出る前に勝負を決める意思を固める。

しかし、2ターン目のマツナミの《ゴブリンの先達》アタックはクマノに《山》を供給した後《稲妻》で捌かれ、続くターンの《地獄火花の精霊》は蘇生生物に対する満点回答の《天界の粛清》で追放。マツナミにとってはスムーズにダメージが通らない苦しい立ち上がりとなる。

4ターン目の《地獄火花の精霊》がやっとダメージを与えることに成功するが、返すターンに待ち受けていたのは《復讐のアジャニ》。クマノはこのプレインズウォーカーで土地を縛りつつ、1ターン目に見えた《悪斬の天使》をキャスト。

この天使はGame2のリプレイを見るかのように、次のターンの攻撃時に《稲妻/Lightning
Bolt》、《噴出の稲妻》の二枚で焼き払われるが、続くクマノのターンの《司令官の頌歌》キッカー1で墓地から舞い戻ると、既にリソースを消費しきったマツナミは次のドローを見て投了するのみであった。

マツナミ 1-2 クマノ

クマノ「引きが強かったですね」

同じデッキを長く使い、懸命に調整するプレイヤーには、ここぞの場面でデッキのトップが応えてくれる。「マジック運ゲー」と揶揄されることも少なくないが、時として運を超えた要素が、マジックの勝負の分かれ目になるということは否定できるものではないだろう。

この結果、Finals地区予選の1byeの権利はクマノの手にもたらされることとなった。Congratulation クマノ リョウスケ!

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