Category: カバレッジ


田都記念2011 Round 7 coverage

Open Title Tournament 田都記念 Round 7

by Kouhei Sato

崖っぷちの2敗ラインから、筆者の独断で選ばせてもらったカードをお届け。

Makoto Miyauchi – Tatsunori Shimizu

シミズのデッキは赤単《カルドーサの再誕/Kuldotha Rebirth》デッキ、通称「ゴブナイト」。横への展開と、1枚のトップデッキでクロックが跳ね上がる瞬間最大風速が魅力だ。

対するミヤウチは、彼を知る人にとっては「座っただけでデッキが分かる」とすら言える赤単スライ。大量の火力と速攻クリーチャーに加えて、サイドボードに独特の調整がなされており、シミズの展開をどう捌くかにも注目したい。

形は違うが赤単同士。オポネントでのシングルエリミネーションへの望みを繋ぐ、熱い戦いに期待したい。

Game1

ダメージソースの枚数がものを言う両者、共に7枚をキープし、初動は後手シミズの《メムナイト/Memnite》からの《カルドーサの再誕》。さらに2ターン目には《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》キックというブン回り。これをミヤウチ《乾燥台地/Arid Mesa》を切っての《焼尽の猛火/Searing Blaze》で《奇襲隊》を除去。被害を減らしつつダメージを稼ぐ。

尚もアタックを続けるシミズに、殴られっぱなしになるわけにはいかないミヤウチ。続くターンの残った3体の攻撃は《よろめきショック/Staggershock》で迎撃。攻め手を休めないシミズ、第二メインで《危険なマイア/Perilous Myr》を《カルドーサの再誕》してトークンを補充。しかも2点ダメージのオマケ付きだ。

ミヤウチはアップキープに反復した《よろめきショック》でトークンを一体排除。攻めに転じる一手目の《ゼクター祭殿の探検/Zektar Shrine Expedition》を設置してエンド。

返しのトークン4体の攻撃を二度目の《焼尽の猛火》で受け、ライフはシミズ14、ミヤウチ5。手が届くところまで追いつめたシミズは第二メインに《危険なマイア》、《カルガの竜王/Kargan Dragonlord》と追加して、次のターンには殴り切る体勢を整える。

返しのミヤウチ、土地を置いて《ゼクター》を3に。返しのシミズの《ゴブリンの酋長/Goblin Chieftain》からの総攻撃を火力2枚で捌き、ライフを1残すも、トップで引いたカードではシミズの残り13点のライフを削るには足りなかった。

ミヤウチ「相手の勢いが凄いなぁ」

シミズ 1-0 ミヤウチ

Sideboarding

ミヤウチ
in
3《先駆のゴーレム/Precursor Golem》
2《粉砕/Shatter》
3《電弧の痕跡/Arc Trail》
3《漸増爆弾/Ratchet Bomb》
2《ミミックの大桶/Mimic Vat》
out
4《ゴブリンの先達/Goblin Guide》
3《ゼクター祭殿の探検/Zektar Shrine Expedition》
3《カルガの竜王/Kargan Dragonlord》
3《反逆の印/Mark of Mutiny》
大量13枚の入れ替えを敢行し、「赤単コントロール」へと変貌を遂げる。

シミズ
in
2《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff》
2《炎の斬りつけ/Flame Slash》
1《溶鉄の尾のマスティコア/Molten-Tail Masticore》
out
4《ゴブリンの先達/Goblin Guide》
1《ゴブリンの酋長/Goblin Chieftain》
打点を上げつつ、除去されてもライフを得られる《生命杖》を投入。

試合の準備中のわずかな時間にも、赤単談義に花が咲く。

Game2

スタートはシミズの《危険なマイア》。続くターン、シミズが《乾燥台地》で土地をサーチしたところでミヤウチはスタックで《マイア》に《粉砕/Shatter》。優先権を得たところで《カルドーサの再誕》を防ぐ妙手だが、改めての《危険なマイア》キャストし直しからの《再誕》が決まる。

さらに次のターン《カルガ》、《ゴブリンの奇襲隊》キックと展開しての総攻撃を、ミヤウチは《噴出の稲妻/Burst Lightning》2枚と《焼尽の猛火》をフル活用して3体排除。ダメージを最低限に留め、返しのトップデッキを見て

ミヤウチ「1ターン遅いなー」

と呟きながらの《ミミックの大桶/Mimic Vat》。

返しにシミズは《溶鉄の尾のマスティコア/Molten-Tail Masticore》を送り込む。前のターンの火力連打を見て手札に除去はないと踏んでのプレイだが、これが《粉砕》され、刻印を許してしまう。

桶に中身を得たミヤウチ、《漸増爆弾/Ratchet Bomb》セットからの《マスティコア》トークンが走る。

長引いては不利なシミズ、《ゴブリンの酋長/Goblin Chieftain》からのフルアタックは、《漸増爆弾》でトークンを爆破されて威力半減。

ミヤウチは《槌のコス/Koth of the Hammer》を追加し、反撃体勢を加速させるがシミズの勢いは止まらない。返しに《キマイラ的大群/Chimeric Mass》を生け贄に《カルドーサの再誕》。走るゴブリン達の一体を《マスティコア》トークンで受け止めてライフは2。

ミヤウチ「火力ありますか?」

シミズの手には《稲妻/Lightning Bolt》が。

シミズ 2-0 ミヤウチ


ミヤウチの火力をくぐり抜けたシミズが赤単対決を制したが、より良いプレイを求める両者の検討は試合後しばらく尽きなかった。

シミズ タツノリ Wins!

田都記念2011 Round 6 coverage

Open Title Tournament 田都記念 Round 6

by Kouhei Sato

全勝者のテーブルはIDのため、4-1ラインの試合の模様をお届けする。

Daisuke Hiramoto – Shun’ya Hosokawa

前日トライアルで1byeを獲得したホソカワ。《審判の日》をこよなく愛する彼はそのカードを存分に積める青白コントロールを対ビートダウン仕様にチューンしてきた。

一方、ラウンド2のカバレージでもその試合の模様を伝えたヒラモトはヴァラクートを駆りその後も好調を維持。二度目のフィーチャーマッチとなった。

1敗を死守し、次のラウンドID後シングルエリミネーションへの道を切り開くのはどちらか。

Game1

先手は六面ダイス二個で12を出したヒラモト。

お互いに土地を置き合う2ターン。初動は3ターン目のヒラモト《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition》。《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》を置いてエンド。

尚も土地を置き続けるホソカワを横目に、エンド前に《変幻地》を起動して《カルニ》の駒を進め、返しに《探検/Explore》をキャストも土地を置けない。

その様子を見て、ホソカワのファーストアクションは《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》。ライブラリートップを確認し、土地を弾いて封殺を狙うが、このフルタップの隙に《耕作/Cultivate》が通って《カルニ》の条件を達成。

それを意に介さず《ジェイス》はトップ確認を続け、さらに《地盤の際/Tectonic Edge》で《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》を破壊。ヒラモトの動きを妨害するが、そのターンエンドにヒラモト《カルニ》を起動し、《原始のタイタン/Primeval Titan》をキャスト。これが通り、《ヴァラクート》を二枚サーチする。

悠長にトップを見ているヒマのなくなったホソカワは《渦巻く知識》を選択。《タイタン》を《未達への旅/Journey to Nowhere》送りにした後、《定業/Preordain》2連打でハンドを整える。

残りマナが1のホソカワの状況を顧みて、ヒラモトはメインで《砕土/Harrow》をキャスト。森を生け贄に捧げ、森を2枚サーチ。さらに《カルニの心臓の探検》、《砕土》と連打。この《砕土》で山を2枚サーチし、4回の《ヴァラクート》誘発を、9点プレイヤー、3点《ジェイス》と振り分ける。さらに畳み掛けるように《探検》をキャストするが、追加の土地は置けずターンエンド。

一気にヒラモトの場が出来上がってしまい、対処を迫られるホソカワは引き続き《渦まく知識》と《定業》の青のコンボとも言えるお家芸で手札を整えるも、《ヴァラクート》一枚を《地盤の際》で割るのみ。

根本的な打開が出来なかったホソカワへ、ヒラモトは二枚目の《原始のタイタン》を叩き付ける。3マナを残しているのを見たホソカワはカードを片づけながら投了を宣言。

ホソカワ 0-1 ヒラモト

Sideboarding

ホソカワ
in
3《神聖の力線/Leyline of Sanctity》
2《呪文貫き/Spell Pierce》
2《漸増爆弾/Ratchet Bomb》
out
4《境界線の隊長/Perimeter Captain》
3《前兆の壁/Wall of Omens》
ヴァラクートに対し無用の長物である壁を抜き、対抗策になるカードを投入。

ヒラモト
in
2《跳ね返りの罠/Ricochet Trap》
2《自然の要求/Nature’s Claim》
out
2《耕作/Cultivate》
2《砕土/Harrow》
追加されるであろうカウンターと《神聖の力線》を読んだサイドイン。

Game2

シャッフル中に今日のこれまでの成績と上位陣の顔ぶれについて話し合う。良く知った仲の和やかな会話だが、互いにこの後の戦いを見据えている。

両者キープでスタート。先手のホソカワ《定業》からゲームプランの組み立てを図る。

ヒラモトは《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》を通すが、返しに《未達への旅》の型通りの流れ。しかしホソカワ、ここで土地が止まってしまい、3マナ目が出せない。一方ヒラモトは二枚目の《コブラ》から《探検》、《カルニの心臓の探検》と好調な加速、展開を見せる。

次のターンに何とか3枚目の土地を引き込んだホソカワ。マナを立ててターンを返すが、それをものともしないヒラモトはセットランドから《コブラ》の能力で《耕作》。これが通った上陸マナを使ってさらに《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》をキャスト。さすがにこれを通すわけにはいかないホソカワは《マナ漏出》。

《召喚の罠/Summoning Trap》が飛んで来ずとりあえず一安心のホソカワ。何とか反撃したいところだが、その源となる土地がまたしても止まり、ノーアクション。そこに襲いかかるは《原始のタイタン》。これを《マナ漏出》するも、置いてあったフェッチを切っての《コブラ》能力でマナを支払われる。

《タイタン》、《カルニ》、《コブラ》と並んだヒラモトの場。一方の自分は土地3枚のみの現状に

ホソカワ「ゲームになってないな」

とぽつり。

ホソカワ、最後の抵抗とばかりに《タイタン》のアタックにスタックで《地盤の際》を起動するも、ゲームの大勢を覆すには至らず。

ホソカワ 0-2 ヒラモト

ヒラモトが決勝ラウンドへの道を切り開いた。

ヒラモト ダイスケ Wins!

田都記念2011 Round 5 coverage

Open Title Tournament 田都記念 Round 5

by Kouhei Sato

田都記念五回戦は全勝卓の模様をお届け。勝った方が残り二回戦をIDできるという意味でもお互いに負けられない試合となった。

Kensuke Satou – Yuuki Matsumoto

昨年PTQパリを突破し、Limitsではベスト8入賞するなど、トーナメントシーンでも活躍するマツモトの使用デッキは青白コントロール。《戦隊の鷹/Squadron Hawk》に加え、《エメリアの天使/Emeria Angel》などコントロールというよりは、クロックパーミッション風のデッキに仕上がっている。

対するはGCC設立メンバーの一人でもある、サトウ。前日トライアルで1byeを手にしている。使用デッキはかれこれ相当長い間使い続けているヴァラクート。

先日一刻館町田店での店舗大会でマッチングした際にはサトウが勝利している。田都記念の場で、そのリベンジは果たされるのか。

Game1

先手のマツモト、何やら嬉しそうに初手を公開。なんと、《戦隊の鷹》が4枚!!当然のマリガン。顔見知りだからこそ出来る和やかな雰囲気の中、試合が始まる。

6枚をキープしたマツモトの初動は2ターン目の《定業/Preordain》。サトウは《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》で始動。

土地を立ててターンを返すマツモトの様子をうかがいつつ、《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》セット即フェッチから緑マナを捻出し《怒り狂う山峡/Raging Ravine》を起動しての二体攻撃を敢行するサトウ。マツモトのデッキが「ダメージレースをする青白」と知っての早い仕掛けだが、《山峡》は《糾弾/Condemn》され、さらに返しの《審判の日/Day of Judgment》で《コブラ》も除去され、一瞬にして貧相な場に。

何とかリカバリーしたいサトウ、このフルタップの隙にメインフェイズで《砕土/Harrow》。緑マナを確保しつつ《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition》を設置して場を構築する。

返しのマツモトは《戦隊の鷹》でマリガン分を補填しつつ、サトウの《耕作/Cultivate》を《マナ漏出/Mana Leak》。サトウは《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》を設置してターンを返す。

《鷹》でクロックをかけ始めるマツモト、さらに3枚連続キャストで一気に攻勢に出る。スペルを通す隙ができたチャンスを活かしたいサトウはまたもメインで《砕土》を打って《カルニ》の条件を達成する。

4体綺麗に並んだ《鷹》のアタックが続き、そこに《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》が追加される。クロックが倍増したマツモトの場を見て、悠長に構えていられなくなってきたサトウ。メインに《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》起動、さらに《カルニ》も起動で《ヴァラクート》が都合4回誘発。これで《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》と《鷹》一匹を除去する。

火種がなくなるのを待っていたと言わんばかりにマツモト、《天界の列柱/Celestial Colonnade》起動も合わせてライフを詰める。

サトウはセットランドで《鷹》を二匹除去するも《列柱》が止まらない。飛行警戒のミシュラランドの連続アタックでサトウのライフは2まで落ち込む。

ゲームを終わらせに来た《列柱》4度目のアタック。これを《召喚の罠/Summoning Trap》で迎え撃つサトウだが、《原始のタイタン/Primeval Titan》は捲れず、投了。

マツモト 1-0 サトウ

Sideboarding

マツモト
in
3《瞬間凍結/Flashfreeze》
2《未達への旅/Journey to Nowhere》
3《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》
1《重力の変容/Gravitational Shift》
1《エメリアの天使/Emeria Angel》
1《地盤の際/Tectonic Edge》
out
4《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
3《審判の日/Day of Judgment》
3《糾弾/Condemn》
1《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》

サトウ
in
2《跳ね返りの罠/Ricochet Trap》
out
1《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》
1《砕土/Harrow》

大量11枚を入れ替え「ヴァラクートシフト」を敷いたマツモトに対し、最小限の入れ替えに留めたサトウ。

Game2

両者キープ。サトウのスタートは2ターン目《探検/Explore》からの《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》セット。順調に見えた立ち上がりだが、続く3ターン目に土地を置けない。

マナを立ててターンを返すマツモトに対し、4枚目の土地を引きこんだサトウは《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》。これは通るが、返しに即《未達への旅/Journey to Nowhere》で仕事をさせない。その後はお互いノーアクションが続く。

先に動いたマツモト、《ギデオン・ジュラ》をキャストし、+2。そのエンドにサトウの《砕土》が飛んでくる。これを《呪文貫き/Spell Pierce》で対処しようとするも、《跳ね返りの罠/Ricochet Trap》。

サトウは無事6マナに辿り着き、返しに満を持しての《原始のタイタン》。《ヴァラクート》、山とサーチするが、マツモトのターンに《未達への旅》され、《ギデオン》が走る。

フィニッシャーを失ったサトウ、《カルニの心臓の探検》を置いて、仕切り直しの《耕作/Cultivate》は《瞬間凍結/Flashfreeze》。《広漠なる変幻地》を置いたエンドに《地盤の際/Tectonic Edge》が《ヴァラクート》を破壊。

《ギデオン》が2ターン連続でアタックを通し、サトウのライフは7。ターンエンドに《変幻地》起動で《カルニ》を2に。自ターンには《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》をキャストしてエンド。

続くターンの《ギデオン》の攻撃にスタックして《召喚の罠》。これは《マナ漏出》され、仕方なく《コブラ》でチャンプブロック。後一押しまで来たマツモトは《戦隊の鷹》キャストで止めを刺しにかかる。

サトウ、最後の望みを二枚目の《召喚の罠》に託すが、マツモトの《冷静な反論/Stoic Rebuttal》に阻まれる。藁にもすがる思いでキャストした《探検》も、有効牌を引き込めず・・・ゲームに幕。

マツモト 2-0 サトウ

一刻館でのリベンジ達成をしたマツモトがシングルエリミネーションへの切符をほぼ手中に。

マツモト ユウキ Wins!

田都記念2011 Round 4 coverage

Open Title Tournament 田都記念 Round 4

by Kouhei Sato

このラウンドは全勝者同士のテーブルではなく、三回戦に引き続き「いつもの大会」では相見えることの少ないプレイヤー同士のマッチアップとなった試合の模様をお伝えしたい。

Naoya Takahashi – Yuuta Okauchi

前日トライアルで1bye獲得のタカハシ。この日の使用デッキは定評のあるローグデッキではなく、Finals権利獲得にも貢献した自作のバントコントロール。

対するオカウチはPWCを中心にプレイしつつ、PTQ戦線や日本選手権といったトーナメントの舞台、さらにカバレージライターとしても活躍するプレイヤー。使用デッキは青白コントロール。

田都記念という場が両者を巡り合わせた。その縁を感じながら、筆者も試合を楽しみたい。

Game1

先手オカウチはキープ。後手タカハシは1マリガン。

初動はタカハシの《巣の侵略者/Nest Invader》。オカウチは《定業/Preordain》で戦いの準備を進める。

その後は数ターンの間土地を置き、カウンターを構え合う中《侵略者》のクロックだけが静かにが続くが、均衡を破ったのはオカウチの《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》。これが通り、《侵略者》のアタックをケアして+2能力を使ってターンエンド。これを1ターンで倒すにはミシュラランドの起動を強いる。

タカハシは土地を寝かすことを躊躇わず、《活発な野生林/Stirring Wildwood》起動からの二体アタックで《ジェイス》を排除。返しにオカウチは《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》をキャストするが、これはタカハシの落とし子トークンを使っての《否認/Negate》で打ち消し。

尚も続く《侵略者》のクロック。タカハシはマナを立ててターンを返す。

ドローした後、苦い顔を見せたオカウチは打ち消される覚悟で《精神を刻む者、ジェイス》をキャスト。墓地に送る素振りをするも、これが通り《渦まく知識/Brainstorm》。その後《霧深い雨林/Misty Rainforest》起動でライブラリートップをリフレッシュしてからの《広がりゆく海/Spreading Seas》で《野生林》を水没させる。

このままアドバンテージ差を開かせるわけにはいかないタカハシは、《侵略者》で《ジェイス》の忠誠値を1にした後に《滞留者ヴェンセール/Venser, the Sojourner》。《侵略者》をブリンクしてターンエンド。

プレインズウォーカー合戦の様相を呈してきたゲーム。《渦まく知識》から続いてオカウチの場に飛び出して来たのは《エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel》。トークンを生成して守りを固める。

二方面への対処を強いられることとなったタカハシは、《ヴェンセール》の-1能力を使い、《侵略者》がトークンを突破してまず《ジェイス》を破壊。その後トークンを一掃すべく《審判の日/Day of Judgment》をキャストするもこれは《マナ漏出/Mana Leak》。

オカウチ、トークン3体で《ヴェンセール》をアタック。忠誠度を1にした後、このゲーム三枚目となる《精神を刻む者、ジェイス》で《侵略者》をバウンス。《エルズペス・ティレル》はライフゲインでターンを返す。

圧倒的不利に追い込まれたタカハシ、意を決してキャストした《霜のタイタン/Frost Titan》を《剥奪/Deprive》されたところで逆転の目なく投了。

タカハシ 0-1 オカウチ

Game2

先手タカハシは即キープ。オカウチは少しキープを悩むも、1マリガン。

オカウチの《定業》の返しにタカハシは《探検/Explore》と手札を整え合う。タカハシはさらに《探検》をキャストするも、土地が伸びない。

その後はオカウチ、タカハシともにドローゴーが続く。タカハシの《地盤の際/Tectonic Edge》で土地が止まっただけでなく、青マナしか出なくなってしまったオカウチはディスカードに入る。

ドローゴーの連続から先に動いたのはタカハシ。《氷河の城砦/Glacial Fortress》に《広がりゆく海》をキャスト。これが解決され、再び土地が真っ青になったオカウチは《定業》。なんとか《天界の列柱/Celestial Colonnade》を置いてエンド。

土地を伸ばしてマナ差を開いておきたいタカハシは三たびの《探検》も、土地は置けず。その間にオカウチが順調にリカバリーを進める。

タカハシは貴重なクロッカー《侵略者》。2/2が馬鹿にならないこの状況、これはオカウチが《取り消し/Cancel》して尚も続くドローゴー。

オカウチはタカハシのマナの豊富な状況を考慮し《マナ漏出》を捨て始める。カウンターは豊富な模様。

どんどん動くタカハシ、《酸のスライム/Acidic Slime》をキャスト。これをオカウチ《冷静な反論/Stoic Rebuttal》で消して返しに《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》。今度はタカハシが《否認》で応戦。

お互いに次のターンに脅威を展開されるリスクを踏まえて、カウンターにカウンターを合わせて深追いしない展開が続くが、先に我を通したのはタカハシ。《精神を刻む者、ジェイス》を阻むオカウチの《取り消し》を《マナ漏出》して着地に成功、オカウチのトップを確認してあわよくばそのままフィニッシュに繋げたい。

この《ジェイス》へのオカウチの対抗策は二枚目となる《ギデオン・ジュラ》。タカハシの《否認》をお返しとばかりに《マナ漏出》して《ギデオン》が着地。

今度はタカハシがギデオンへの対抗策を探す《渦まく知識》。そしてその回答は《野生語りのガラク》キャスト、アンタップからの《ギデオン》。これが通って対消滅。さらにオカウチの《天界の列柱》を《海》に反撃の芽を摘み取る。

二体のPWへの対処を強いられることとなったオカウチは「出すしかないか」と呟きながら《太陽破の天使/Sunblast Angel》をキャストしてエンド。

エンドにフェッチでライブラリーをリフレッシュしたタカハシ。改めて《渦まく知識》からの《未達への旅》で《太陽破の天使》を追放。残り時間を考え、オカウチここで投了。

タカハシ 1-1 オカウチ

Game3

両者キープ。

前ゲーム同様土地を置き合う序盤。2ゲームを踏まえて重要性が変わったタカハシの《探検》をオカウチ《マナ漏出》。

二枚目の《探検》、これは通ってセットランド二枚。返しにオカウチ《精神を刻む者、ジェイス》、タカハシの《否認》を《マナ漏出》し、自分のライブラリートップを確認。ミシュラランドを警戒する。

フルタップの隙を突いてタカハシは《酸のスライム》で《列柱》を破壊。マナ差を広げにかかるが、この攻めに動じる様子のないオカウチ、《渦まく知識》からの《ギデオン》+2で《ジェイス》を守る。

アタック強制されたタカハシは、《スライム》のみで《ギデオン》にアタックした後、《ガラク》でビーストトークンを生成。クロックを展開してPW二体への回答とするが、オカウチは《定業》でハンドを整えつつ、トークンを《ジェイス》でバウンス。道を空けた上での《ギデオン》のアタックで《ガラク》を破壊。冷静にタカハシの盤面を崩すことに成功する。

自陣が寂しくなってしまったタカハシ、《スライム》で《精神を刻む者、ジェイス》を攻撃のみ。プレッシャーの少なくなったオカウチは、《渦まく知識》でハンドをさらに充実させ、《ギデオン》の-2能力で唯一のクロックである《スライム》を破壊。

窮地に立たされたタカハシは、《活発な野生林》でアタックを仕掛けるも《糾弾/Condemn》でライブラリーボトムへ。掴みかけた勝機を話したくないオカウチは《渦まく知識》からの《定業》コンボで不要牌をボトム送りにしつつ、《際》二枚でタカハシのミシュラランドを全て排除し、《ギデオン》で攻撃。

さらにオカウチは続くターンに《広がりゆく海》でタカハシの白マナを縛り、反撃を絶ちつつ《ギデオン》でアタックを続行。タカハシはもはや解決策がない事を悟り、投了を宣言。

タカハシ 1-2 オカウチ

3-0のタカハシを破り、オカウチが1敗を死守。

オカウチ ユウタ Wins!

田都記念2011 Round 3 coverage

Open Title Tournament 田都記念 Round 3

by Kouhei Sato

二回戦を終え、勝ち進んでいるプレイヤーとそうでないプレイヤーのコントラストがハッキリし始めた。ラウンド間の悲喜こもごもを見ているのも一興だが、当然カバレージは2-0ラインのテーブルの模様をお伝えする。

Masanori Okino – Hiroya Wada

三回戦のフィーチャリングテーブルに登場したのは、「PWC」のポイントレースで首位を走るワダ。使用デッキは緑単エルドラージとエルフのハイブリッドデッキ「エルフドラージ」。

対するは中山ドラフトコミュニティの常連で、GCCにも頻繁に参加しているオキノ。昨年末に開催された大会「WARAXIS PARTY」でも上位入賞した独自調整の青白コントロールをこの日も持ち込んだ。

試合前の準備中、話も弾む。

ワダ「どういう趣旨でここがフィーチャリングされたんですか?」

筆者「ジャッジのリクエストです」

面白い試合を観たい、というリクエストに応えるような好勝負を、ライターとしても期待したい。

Game1

先手はワダ。初手を見るや否や即マリガンを宣言。オキノは7枚でキープ。

1ターン目《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》、2ターン目には《東屋のエルフ/Arbor Elf》と展開するワダのスタートにオキノは《戦隊の鷹/Squadron Hawk》で迎え撃つ。

返すワダは早くも登場の《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》のアンタップからさらに《エルフの大ドルイド/Elvish Archdruid》と一気に盤面を構築。ブン回りと言って差し支えない動きを見せる。
この圧倒的展開を前にオキノに出来ることは《鷹》で《ガラク》の《踏み荒らし/Overrun》を阻止し、二体目の《鷹》をキャストするくらい。

しかしワダの狙いは別のところにあった。《大ドルイド》の能力を使い《原始のタイタン/Primeval Titan》をキャスト。これに驚いた様子なのは対戦相手。

オキノ「タイタン・・・!?」

どうやらワダのデッキをいわゆる普通のエルフデッキと想定していた模様。《タイタン》の誘発で《地盤の際/Tectonic Edge》二枚をサーチすると、それを《ガラク》でアンタップ。エルフ二体でアタックしてターンエンド。

苦しくなったオキノは《定業/Preordain》で有効牌を探す。手札と相談しつつ、占術を考えるも、盤面を解決する有効牌に辿り着けず、投了を宣言。

ワダ 1-0 オキノ

Sideboarding

in
4《復讐蔦/Vengevine》
out
1《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》
1《東屋のエルフ/Arbor Elf》
2《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》

オキノ
in
4《審判の日/Day of Judgment》
out
2《広がりゆく海/Spreading Seas》
2《精霊への挑戦/Brave the Elements》

青系に強い《蔦》を投入するワダに対し、生物を一掃する《審判の日》を投入するオキノ。

Game2

電光石火で試合が決まった。

後手のワダ、1ターン目の《ジョラーガの樹語り/Joraga Treespeaker》を2ターン目にレベルアップ。その能力を使って《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》をキャスト。これを通したくないオキノが《マナ漏出/Mana Leak》・・・したところでワダの手札から公開された《召喚の罠/Summoning Trap》。

7枚の中から捲れたのはなんと《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》!!!!

これにはオキノ、苦笑いしつつ次のライブラリートップを見て投了。

ワダ 2-0 オキノ

スタンダードにも2ターンキルが存在した。

ワダ ヒロヤ Wins!

田都記念2011 Round 2 coverage

Open Title Tournament 田都記念 Round 2

by Kouhei Sato

田都記念、二回戦。今大会では前日トライアルによるbye制度を採用しており、このラウンドからはbye明けのプレイヤーたちが登場する。

Takuma Honpo – Daisuke Hiramoto

その1bye組の中でも、前日トライアルで見事1位の成績を残したホンポ。デッキは緑白の蔦シャーマンデッキ。

対するヒラモトも、日頃からGCCに参加し研鑽を積むプレイヤーの一人。普段はコントロール系のデッキを好むが、この日のデッキはヴァラクート。ヒラモトを良く知るプレイヤーたちにとってこのデッキ選択はちょっとしたトピックになっている。

ホンポはこの日のためにヴァラクートを狩る刃をサイドボードに仕込ませているという。ヒラモトはこの「奇策」を返り討ちにできるか。

Game1

先手ヒラモトをいきなりの難関が襲うダブルマリガンの末、5枚となったハンドを渋々キープ。

ヒラモトのスタート《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》をすかさずホンポが《未達への旅/Journey to Nowhere》する立ち上がり。しかしヒラモトはすぐさま二体目をおかわり。《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》からの《砕土/Harrow》で、コブラのマナ加速から土地を伸ばすが、ハンドはすでに1枚。

ホンポは返しに《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》を展開。ヒラモトは《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》を置くのみでターンを返す。

攻め込む隙が出来たホンポ、シャーマンの能力起動からで《復讐蔦/Vengevine》を捨てて、《極楽鳥/Birds of Paradise》をサーチ。さらに《戦隊の鷹/Squadron Hawk》、《極楽鳥》と立て続けにキャストして《蔦》が蘇生。これを通してヒラモトのライフは15。

シャーマンを活かしておくと苦しいヒラモトだが、手札に恵まれず二枚目となる《ヴァラクート》を置いてエンド。動きのない相手に《蔦》と《鷹》が襲いかかる。さらに第二メインに《世界を鎮める者/World Queller》キャストでプレッシャーをかける。

返すヒラモトは尚も土地を置くのみで脅威を展開できない。そのエンドにホンポは《鷹》を捨てて《蔦》をサーチ。アップキープに《世界を鎮める者》の能力でクリーチャーを指定。《コブラ》を除去し、《エメリアの天使/Emeria Angel》をキャスト。《新緑の地下墓地》で二回上陸した後、《シャーマン》でさらに《蔦》をサーチ、《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》をキャストしたところで《蔦》の蘇生を待たずにヒラモト、投了。

ホンポ 1-0 ヒラモト

Sideboarding

ホンポ
in
4《書庫の罠/Archive Trap》
1《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind》
out
2《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》
2《未達への旅/Journey to Nowhere》
1《執念の剣/Sword of Vengeance》

ヒラモト
in
3《紅蓮地獄/Pyroclasm》
3《稲妻/Lightning Bolt》
2《自然の要求/Nature’s Claim》
out
2《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》
2《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》
4《召喚の罠/Summoning Trap》

サイドからのシークレットテク《書庫の罠》を投入するホンポに対し、ヒラモトは除去と《肉体と精神の剣》対策の《自然の要求》をイン。

Game2

両者7枚をキープ。土地を置き合った後、《獣相のシャーマン》を返しの《紅蓮地獄/Pyroclasm》が焼くが、それでもホンポは手を休めない。《石鍛冶の神秘家》でヴァラクートに効果的な《肉体と精神の剣》をサーチ。

これを受けるヒラモトは《耕作/Cultivate》でマナと手札両面を充実させるが、そのエンドに飛んで来たのは《書庫の罠》!!致命的な被害は免れたものの、13枚のライブラリーを失う。

《戦隊の鷹》でクロックを用意するホンポに対し、ヒラモトは《探検/Explore》で有効牌へのアクセスを求めるが、肝心の土地を置けない。それを見てのホンポ、エンドに《神秘家》の能力から《肉体と精神の剣》を設置。返しにこれを《神秘家》に装備しての二体アタック。

ライブラリの枚数を数えて考えるヒラモトはここで《砕土》をキャストして土地を確保しつつの《自然の要求》で《剣》を割る。結局このターンは《書庫の罠》は飛んで来ず、ホンポは第二メインに《鷹》を追加してエンド。

ライブラリーを守ったヒラモト、本命《原始のタイタン/Primeval Titan》がようやく着地。《ヴァラクート》を二枚サーチし、《新緑の地下墓地》を置いてエンド。

ブロッカーを残しつつ《鷹》1体のみで攻撃するホンポ。《タイタン》に対する対抗策として《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を立てる。《天使》が仕事をしだす前に一気に決めたいヒラモトは二体目の《原始のタイタン》をキャスト。《山》と、三枚目の《ヴァラクート》をサーチし、一体目でアタック。

この《タイタン》のサーチ誘発スタックで《書庫の罠》を打ち込むホンポ。ヒラモトはこれをかわすべくさらにスタックで《砕土》!激化する《山》を巡る攻防。この《砕土》のヴァラクート誘発で《悪斬》を除去しつつ、プレイヤーに12点。満を持して解決される《タイタン》の誘発だが、ライブラリーに既に《山》はなく一命を取り留めたホンポ。アタックを通してライフは2。

返しのドローでトップに回答を求めるホンポだが、求めていたカードは得られず、投了。

ホンポ 1-1 ヒラモト

Sideboarding

ヒラモト
in
2《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》
out
2《耕作/Cultivate》

Game3

先手のホンポが今度はダブルマリガン。勝利するにはブン回りを期待したいところだが、そのスタートは《極楽鳥》と悪くない・・・ように見えたが後続が続かず、クロックらしいクロックを展開できたのは《エメリアの天使》が最初とお世辞にも良い展開とは言えない。その間にヒラモトは《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition》を設置すると、《探検》、《ヴァラクート》、《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》と順調な展開。

少しでもダメージを稼ぎたいホンポは、《新緑の地下墓地》セット即起動でトークンを二個生成しつつ、《活発な野生林/Stirring Wildwood》と《エメリアの天使》で攻撃して6点。そのエンドにヒラモト、《変幻地》起動から《カルニの心臓の探検》の条件を満たすと、これも即起動。土地を「6枚」に伸ばし、返しに《原始のタイタン》!《天使》を焼きつつプレイヤーに3点。

ホンポは力なく鳥トークンでアタックするのみで、アクションなくエンド。

容赦なく畳み込むヒラモトは《タイタン》のアタック誘発で《ヴァラクート》と山サーチ。ダメージを全てプレイヤーへ撃ち込む。ホンポは《活発な野生林》でダメージを軽減し、抵抗する姿勢を見せるが、第二メインさらに山を置かれた上に、《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》まで出て来てしまってはホンポに解決策はない。

ホンポ 1-2 ヒラモト

ヴァラクートが包囲網を蹴散らした。

ヒラモト ダイスケ Wins!

田都記念2011 Round 1 coverage

Open Title Tournament 田都記念 Round 1

by Kouhei Sato

GCC初の記念イベント、田都記念に65名のプレイヤーが集まった。その一回戦はGCCの黎明期から大会に参加し、GCCを支えて来たプレイヤー同士のマッチアップをお伝えしよう。

Haruka Andou – Shingo Kamada

「書くことないですよー」と照れつつも席に着いたアンドウ。使用デッキは愛用のボロス。
対照的に「初カバレッジだ!」といくらか余裕のあるカマダ。今日のデッキは黒赤吸血鬼だ。

図ったかのようなペアリングに、お互いのキャラクターを表した色のデッキ。この大会の幕開けに相応しい試合の白黒は如何に。

Game1

先手のアンドウ、充分な土地とクロックのあるハンドをキープ。後手のカマダもキープ。満足のいくハンドのようだ。

1ターン目は《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》、《吸血鬼の裂断者/Vampire Lacerator》とクロックを展開し合う。
2ターン目のアンドウ、山をセットして上陸、《ゴブリンの先達/Goblin Guide》を追加しての二体攻撃。カマダは《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》を手札に加えつつ考えながらもブロック無しを選択。

《裂断者》のパンチ後、《臓物の予見者/Viscera Seer》キャストでターンを返し、アンドウのアップキープに《稲妻/Lightning Bolt》で《ステップのオオヤマネコ》を除去。それでもアンドウは攻め手を休めることなく、二体目の《ゴブリンの先達》をキャストしての攻撃。1枚の土地をカマダに与えるも、ダメージを積み重ねる。

アップキープに《裂断者》の効果でカマダのライフは10に。ライフを得るべく《カラストリアの貴人/Kalastria Highborn》をキャストし、ブロッカーを残しつつエンド。

この盤面で、悩んだ末に《カラストリアの貴人》を《稲妻》で除去するアンドウ。占術&ドレインを許すもライフゲインを最小限に抑えつつ、《先達》二体での攻撃。捲れたのは《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir》。《先達》1体を相打ちに取られつつ。「嫌なのがめくれた・・・」とボヤくアンドウ、第二メイン《トゲ撃ちの古老/Spikeshot Elder》追加でエンド。

カマダのターン、《臓物の予見者》での攻撃が通りアンドウのライフは14。《マラキールの門番》のキッカーで《先達》が死亡。盤面が徐々にカマダに傾く。

除去と同時に展開されたブロッカーを前にアタックに行けないアンドウは、《板金鎧の土百足/Plated Geopede》をキャストしターンエンド。しかしそこに襲いかかる《電弧の痕跡/Arc Trail》!アンドウの盤面を一掃し、一気にクロックをかけるカマダ。アンドウのライフは11。

窮地に立たされたアンドウ、《戦隊の鷹/Squadron Hawk》キャストで手札とブロッカーを補充するが、エンド前に《稲妻》で除去される。

尚も続くカマダの総攻撃。さらに《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》も加わり、盤石の構え。フェッチを切って有効牌をトップに求めるアンドウだが、そこに回答なく投了。

アンドウ 0-1 カマダ

Sideboarding

カマダ
in
3《皮裂き/Skinrender》
3《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》

out
4《吸血鬼の裂断者/Vampire Lacerator》
2《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind》

アンドウ
in
2《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》
4《電弧の痕跡/Arc Trail》
out
2《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》
3《冒険者の装具/Adventuring Gear》
1《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind》

両者共に除去と、盤面を優位にし得るカードを追加。

Game2

両者7枚の手札をキープ。先手アンドウは《進化する未開地/Evolving Wilds》を置いてエンド、返しに《鼓動の追跡者/Pulse Tracker》のスタート。
アンドウも《板金鎧の土百足》で応戦するが、これをカマダ《電弧の痕跡》で排除しつつクロックをかける。

続いてアンドウが繰り出した《戦隊の鷹》はカマダの《門番》で除去されるが、今度はアンドウから、お返しとばかりの《電弧の痕跡》。カマダの盤面を一掃し、二枚目の《戦隊の鷹》をキャスト。

こちらも盤面の再構築を強いられたカマダ、《恐血鬼/Bloodghast》をキャストするも返しに《槌のコス/Koth of the Hammer》の山が走る。《鷹》はブロッカーに温存。

赤いプレインズウォーカーを自由にはしておけないカマダは、《恐血鬼》のアタックをプレーヤーに通した後《吸血鬼の呪詛術士》で《コス》を除去。とりあえずの脅威を退けたが、土地が止まっているのが気がかり。

その隙に一気に攻め込むアンドウ、《ステップのオオヤマネコ》をフェッチで二回上陸させた後、《戦隊の鷹》をキャスト。さらに《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》キッカーで一挙11点のライフを奪う。カマダの残りライフは5。

カマダは《恐血鬼》でのアタック後に《夜鷲》でライフとブロッカー両面のケアを図るが、これは《未達への旅/Journey to Nowhere》。3体でのアタックを継続しつつ、二枚目の《ステップのオオヤマネコ》を追加してエンド。

ライフが3となり、次のターンの戦闘ダメージを計算したカマダだが、アンドウの盤面を捌く手は無く、「次行こう」。

アンドウ 1-1 カマダ

Game3

先手のカマダ、悩んだ末にマリガンを選択。6枚となった手札を見て、「何らお変わりなく」。結局初手と同じようなハンドをキープしてゲームスタート。

アンドウの1ターン目に《先達》が走る。カマダの「ランド来い!」との念が通じたのかトップからは土地が。マリガン分の損失を埋めつつ、カマダの初動は《恐血鬼》。

《電弧の痕跡》で《恐血鬼》を除去しながら《先達》でクロックを刻むアンドウだが、カマダのターンで即《恐血鬼》帰還。《鼓動の追跡者》を追加してエンド。

続くアンドウの《先達》アタックでまたも捲れる土地。第二メインに《トゲ撃ちの古老》、《戦隊の鷹》と盤面を構築しながらカマダのライフを確認するアンドウに「稲妻4発で死ぬよ」と返すカマダ。

もちろんそんな死に方はしたくないカマダ、《カラストリアの貴人》を出しての総攻撃。アンドウは《鷹》で《追跡者》をブロック。ここでマナを払って《貴人》の能力を使うか考えるカマダだが、結局マナは使わずに《電弧の痕跡》でアンドウの盤面の一掃を選択。

アンドウは《恐血鬼》を《未達への旅》送りにしたのち、《戦隊の鷹》。返すカマダは《貴人》でアタック後の《吸血鬼の夜鷲》。もちろんマナは残してターンエンド。

ここでアンドウにミス。《夜鷲》が居るにも関わらず《鷹》でアタックしてしまう。カマダは《電弧の痕跡》などの火力を一応疑いながらも当然ブロック。アンドウはこれを反省しつつ《戦隊の鷹》を二枚追加。

これに乗じたいカマダは《溶岩爪の辺境/Lavaclaw Reaches》も起動しての総攻撃。これを全てスルーしたアンドウは《鷹》二体で反撃。さらに《ステップのオオヤマネコ》をキャストし、除去ケアの《乾燥台地》を置いてエンド。

カマダは《貴人》を追加してから、《夜鷲》と《恐血鬼》で攻撃。アンドウは《恐血鬼》を上陸した《ステップのオオヤマネコ》でブロック。これで死んだ《恐血鬼》に《貴人》の能力を二回使って4点ドレイン。

盤面、ライフともに一気に傾いてしまったアンドウは返しのドローを確認し、投了を宣言。

火力とクリーチャーのアタックが飛び交う一戦を、カマダが制した。

アンドウ 1-2 カマダ

カマダシンゴwins!

田都記念2011 Metagame Breakdown

田都記念2011 Meta-game Breakdown

by Kouhei Sato

総勢65人が参加した田都記念2011。そのデッキ分布は以下のようになりました。

ヴァラクート 13 (2)
青黒コントロール 8 (2)
青白コントロール 7 (1)
緑単エルフ 4 (1)
黒赤吸血鬼 4 (1)
ボロス 4
青白緑コントロール 2
青白赤コントロール 2
緑白グッドスタッフ 2
緑単エルフドラージ 1 (1)
緑単エルドラージ 1
緑白赤同盟者 1
緑白青蔦シャーマン 1
緑白黒蔦シャーマン 1
緑白蔦シャーマン 1
緑白ライフ 1
緑黒青ビッグマナ 1
赤単ゴブナイト 1
赤単スライ 1
赤単チャンドラコントロール 1
赤単グッドスタッフ 1
青単エルドラージタッチ黒 1
青白黒コントロール 1
青白黒ターボフォグ 1
青茶単 1
白単ホーリーアーマー 1
黒青吸血鬼 1

※カッコ内はTOP8進出者数
※1名当日欠場のためデッキリスト不明

■ヴァラクート

「スタンダードの王者」は田都記念の地でもナンバーワンの使用率を誇った。最大勢力のアーキタイプであることは各々の調整にも見て取れる。昨年末のFinals前頃から流行となっているマナクリーチャーを積んだ形、とりわけ《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》は13人中9人がメインボードに、3人がサイドボードに採用するほどの主流になっている。
また、追加の《召喚の罠/Summoning Trap(ZEN)》として《クローンの殻/Clone Shell(SOM)》を採用しているリストや、《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind(SOM)》対策で《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre(ROE)》を投入しているリストも見られ、ひとくちにトップメタと言えど使い手の個性が随所に光る。

会場最多の一方で、トップ8進出率の面では振るわず。これは当然周囲のマークが厳しくなっていることを意味している。

■青黒コントロール

構築段階から「対ヴァラクート」への意識を持つことが必須とも言える現環境。その筆頭として、先の世界選手権で猛威を振るったのがこのデッキだ。

プレイヤーごとに細かな違いが多数見られたが、ツートップの《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》と《墓所のタイタン/Grave Titan(M11)》はどのデッキでも不動。デッキ全体の特徴としては、ヴァラクートにカウンターで受け身に構えるだけでなく、手札破壊や《広がりゆく海/Spreading Seas(ZEN)》で能動的に干渉することで優位性を見出している。その上で各々ビートダウンを意識したり同系に強い構成にしていたり。手札破壊、除去、カウンター、ドローサポート。バランスの調整に乗り手の色が出る。

■青白コントロール

ヴァラクートと青黒の二強に割って入り、「第三勢力」になったのが青白コントロール。青黒が苦手としがちな《復讐蔦/Vengevine(ROE)》への回答が追放系除去でし易い特徴を活かし、当日は多くのビートダウンデッキを葬っていた印象。

田都記念での青白は大きく三つのタイプに分かれており、その筆頭になったのが優勝者マツモトの使用デッキでもある《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》と《エメリアの天使/Emeria Angel(ZEN)》を採用したクロックパーミッション寄りのタイプ。相手と戦況に応じて自らダメージレースを仕掛けることも可能なこの形は、本来ならば苦手とするヴァラクートに対してさえ空から殴り勝つ場面を何度も目にした。

古き良きという形容が相応しい、どっしり構える”正当派”青白コントロールも健在だったが、目を引いたのはメインから《境界線の隊長/Perimeter Captain(WWK)》を採用した超ビートダウンメタの構成。参加者の顔ぶれを予想し、メタゲームを読んだ賜物だ。

■緑単エルフ

ビートダウン勢の筆頭となったのが、準優勝者のヤマシタも使用したエルフ。マナクリーチャーからブン回りの展開がありながら《背教の主導者、エズーリ/Ezuri, Renegade Leader(SOM)》の再生や、《ニッサ・レヴェイン/Nissa Revane(ZEN)》・《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker(M11)》といったPW、そして《復讐蔦》といったカードでの粘り強い戦いも出来る。

そんなエルフの中でも注目なのがスイスラウンドを1位で駆け抜けたワダの「エルフドラージ」。緑単エルドラージとのハイブリッドを高次元で実現。2tの《獣相のシャーマン/Fauna Shaman(M11)》に《マナ漏出/Mana Leak(M11)》を打ったら《召喚の罠》から《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn(ROE)》が出てくる、といった悪夢のような展開も。

■黒赤吸血鬼

ビートダウン勢ではエルフに次ぐ勢力になったのが吸血鬼。《カラストリアの貴人/Kalastria Highborn(WWK)》を中心にシナジー満載の生物たちはどのデッキもほぼ不動で、1ターン目から展開される《吸血鬼の裂断者/Vampire Lacerator(ZEN)》や《鼓動の追跡者/Pulse Tracker(WWK)》といった早いクロックを火力でサポートする構成が中心。サイドからは追加の除去や手札破壊、除去の薄い相手に劇的に効く《死の門の悪魔/Demon of Death’s Gate(M11)》など。メインで差が出にくい分サイドボードを注視すると各自の調整の跡が見て取れる。

■その他のデッキ/まとめ

惜しくもTOP8入りはならなかったが安定した人気の上陸ボロスは今回も4人のプレイヤーが使用。また、いわゆる「ローグ勢」にも個性的なデッキが多数顔を揃えた。《獣相のシャーマン》と《復讐蔦》のエンジンは様々なデッキで取り入れられていたし、ヴァラクートのフィニッシャーの1つである《山/Mountain》をライブラリーから落としてしまおうという企みが見られたり、カードへの愛と自身のキャラクターを一途に貫くデッキがあったりと、とにかくデッキリストを見ていて本当に飽きが来ない。

真剣勝負とマジック愛が見事に融合された大会となった田都記念2011。次回以降の開催が今から楽しみでならない。

Garden City Convention 58th Round 6 Coverage

Garden City Convention 58th / OTT Trial Round 6

by Kouhei Sato

翌日に迫ったGCC始まって以来の一大イベント、田都記念。この日のGCCはそのメモリアル大会の1byeを懸けた戦いでもある。

今回はその当落線上、2敗ラインの試合の模様をお届けしよう。

Yuuichirou Hirosawa – Masataka Fukushima

「カバレージ、あまり縁起よくないんですよね」と語るはヒロサワ。GCCにも頻繁に参加している彼の使用デッキは昨年末以降一気にトップメタの一角に上り詰めた青黒コントロール。

対するはこちらも常連中の常連の一人フクシマ。持ち込んだのは『愛するあのデッキ』がスタンダードを去って以来使い続けている緑ランプ系デッキ。今回は白が加わりグッドスタッフの様相を呈している。

勝ったプレイヤーが明日の田都記念で一勝のアドバンテージを得る・・・が、それはさておき、まずは目の前のゲームに全力を注ぐ。

Game1

先手のフクシマは十分な土地とマナ加速、そしてフィニッシャーへ繋がる《召喚の罠/Summoning Trap》があるハンドをキープ。一方のヒロサワはダブルマリガンに見舞われてしまう。カバレージの魔力か。

初動の《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》から《極楽鳥/Birds of Paradise》、《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》とテンポよく展開するフクシマ。4ターン目には二枚目の《石鍛冶》で同じく二枚目の《肉体と精神の剣》をサーチ。続くターンに《剣》を持った《石鍛冶》がアタックに行ったところでヒロサワの《漸増爆弾/Ratchet Bomb》がカウント2で爆発。
残った《極楽鳥》が二本の剣を背負い直してターンを返す・・・そのエンド前にヒロサワの手から放たれる《破滅の刃/Doom Blade》。

序盤を捌いてひと呼吸付けるようになったヒロサワは《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を着地させ、フクシマの《活発な野生林/Stirring Wildwood》を警戒して+2能力で忠誠度を上げる。

ミシュラランド一発では倒せなくなった《ジェイス》。フクシマが用意した次の一手は《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》でのビーストトークン生成。次のターンに改めて《ジェイス》を始末する算段。

回答を見出そうにもマリガンで手札が足りないヒロサワ。《渦まく知識》能力で積んだ不要牌を《定業/Preordain》でボトムに送り、新鮮な手札を補充。そこから次のターン、《剣》を二本持ったビーストを《破滅の刃》で処理。

再度ビーストを出すフクシマに対し、ヒロサワも《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》をキャストするがこれは返しに《未達への旅/Journey to Nowhere》。ブロッカーを失った《ジェイス》は墓地へ。
しかし一番欲しいカードは既に引き込んでいたヒロサワ。《墓所のタイタン/Grave Titan》で一気に盤面の掌握を図る。

地上を制圧されかけたフクシマだが、その回答は空から降って来た。メインフェイズに《ガラク》のアンタップ能力からキャストした《召喚の罠》で捲れたのは《悪斬の天使/Baneslayer Angel》。剣を装備しターンを返す。

ヒロサワは二枚目の《精神を刻む者、ジェイス》で回答を探す。こんな時にプロテクション青が本当に恨めしい。

ヒロサワが除去を引けない隙に、と二刀流の天使がビートダウンを始める。ダメージレースの傾き具合も半端ではないが、ライブラリーの削れ具合も半端ではない。

30点以上のライフ差と薄くなったライブラリー。負けを悟ったヒロサワに出来ることは、途中で引いた《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》と《ジェイス》の+2能力で少しでも相手のデッキの情報を集めることのみだった。

ヒロサワ 0-1 フクシマ

Sideboarding

ヒロサワ
in
2《呪文貫き/Spell Pierce》
1《破滅の刃/Doom Blade》
1《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》
1《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》
2《ミミックの大桶/Mimic Vat》
1《瞬間凍結/Flashfreeze》
1《決断の手綱/Volition Reins》
out
1《取り消し/Cancel》
1《剥奪/Deprive》
1《ジェイスの創意/Jace’s Ingenuity》
1《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》
2《広がりゆく海/Spreading Seas》
2《弱者の消耗/Consume the Meek》
1《方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper》

フクシマ
in
4《神聖の力線/Leyline of Sanctity(M11)》
out
4《前兆の壁/Wall of Omens》

Game2

ヒロサワは1マリガン後のハンドをため息を吐きながらもキープ。一方のフクシマが今度はダブルマリガン。

フクシマ「ダブマリのキャッチボールですね」

ボールが帰ってきたフクシマの初動はなんと4ターン目の《ガラク》。それまでに《定業》でハンドを整えていたヒロサワからは当然カウンター、《呪文貫き》。そして同じくそれまでに出しておいた《夜鷲》でクロックを開始。

その後も《草茂る胸壁》しかキャストできないフクシマに、さらに《精神を刻む者、ジェイス》のトップ検閲も加わる。頼みの《胸壁》も《漸増爆弾》で爆破され、絆魂でライフ差もみるみる広がって行く。

一縷の望みを託してキャストした《悪斬の天使》も、《強迫》の間隙を縫って放った《召喚の罠》も共に《マナ漏出》では打つ手無し。

ヒロサワ 1-1 フクシマ

Sideboarding

ヒロサワ
in
1《見栄え損ない/Disfigure》
out
1《強迫/Duress》

Game3

ボールを片づけての3ゲーム目、両者キープ。

先手フクシマは序盤から《石鍛冶の神秘家》、《草茂る胸壁》と連打。《召喚の罠》を匂わせながら展開を進める。

一方のヒロサワはサイドから投入した《ミミックの大桶/Mimic Vat》が登場。この桶が動き出す前に勝負をかけたいフクシマは《肉体と精神の剣》を持った《石鍛冶の神秘家》の一撃を見舞う。

そもそも桶に入れるまでをどう凌ぐか、ヒロサワは《精神を刻む者、ジェイス》で《渦まく知識》。ハンドを補給するも返しに《石鍛冶》の攻撃で落ちる。ここでフクシマは《神聖の力線》を張って《ジェイス》の能力二つを防ぐとともに、ハンデス対策を施す。

フクシマ陣営のビートダウンを止めるべくヒロサワが繰り出したのは《吸血鬼の夜鷲》。剣を持とうと相打ちにしかならないフクシマは、《悪斬の天使》で突破を図るもこれは《マナ漏出》。続くターンの二枚目の《天使》もリプレイを見るかのように《マナ漏出》。

《夜鷲》が突破できない、それ以前に桶に入れられてはたまらないフクシマ、2ターン連続でノーアクション。ならばとその隙にヒロサワの《ジェイス》が再登場し即《渦まく知識》。これにスタックで飛んで来た《召喚の罠》も《マナ漏出》で三たび捌き、《定業》と合わせて一気にハンドを充実させる。

二枚目の《夜鷲》を引いたヒロサワは、一体でクロックを仕掛け始める。その返しのフクシマは《未達への旅》でブロッカーを排除することに成功するが、剣を持った《極楽鳥》の攻撃は《破滅の刃》で通らない。

三枚目の《夜鷲》、そして《墓所のタイタン》と完全に場を固めに入ったヒロサワ、《決断の手綱/Volition Reins》で二本あるうちの剣を一本奪ったところで試合時間が終了。エクストラターンへ突入。

フクシマはここで引き込んだ《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre》で《ジェイス》を破壊するが返しの総攻撃で盤面は崩壊。半ば諦めたような表情でキャストした《悪斬の天使》が即《破滅の刃》されると、ゲームの終わりを告げた。

ヒロサワ 2-1 フクシマ

ヒロサワ ユウイチロウ Wins!

Garden City Convention 50th Final coverage

GCC 50th Scars of Mirrodin Gameday Final coverage

by Kouhei Sato

カバレージを書く側としては、決勝の舞台がミラディン軍とファイレクシア軍が雌雄を決する場になることを期待していたりしたのだが、そんな私情はさておき、ミラディンの傷跡ゲームデイも決勝戦。いつものように名誉とプライドと、ブースターパックのために火花を散らす。


GCC 50th Scars of Mirrodin Gameday Final
Youhei Morikawa – Masaya Okamoto

各々のデッキ、戦いぶりについては準々決勝・準決勝のカバレージを参考にしていただきたい。

Game1
先手はモリカワキープ。前回のGCCでも優勝しており、勝てば連覇となる。一方のオカモトは手札を開けるやいなや即マリガンし、その後の6枚のハンドをキープ。

1、2ターン連続の《極楽鳥/Birds of Paradise》キャストでマナを伸ばすモリカワ。そのマナを活かし、オカモトの初動《カザンドゥの刃の達人/Kazandu Blademaster》を《マナ漏出/Mana Leak》。唱えられた2マナの兵士を見て同盟者であることを確信し、「最後まで白単クエストには当たらなかった・・・」とつぶやくモリカワ。余談ながらそのデッキで大会に参加していた筆者は若干複雑な心境である。

それはさておき、返すモリカワ《復讐蔦/Vengevine》キャストでアタック。オカモトは《カビーラの福音者/Kabira Evangel》で反撃ののろしを上げるが、これは《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》でバウンス。蔦のクロックは続く。

このPWを処理しないと早くもジリ貧になってしまうオカモトは《オンドゥの僧侶/Ondu Cleric》を場に。さらに《乾燥台地/Arid Mesa》から山をサーチしての《アクームの戦歌い/Akoum Battlesinger》。ジェイスへの速攻アタックは極楽鳥チャンプで防がれる。

ジェイスが生き残り俄然優位なモリカワはブレインストームからの《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》。コブラの能力で《怒り狂う山峡/Raging Ravine》セットのマナを使っての《電弧の痕跡/Arc Trail》でオカモトの場を一掃。無人となったところへ三たび蔦のアタック。これでオカモトのライフは10。

なんとか反撃に出たいオカモトは《ハーダの自由刃/Hada Freeblade》、《カビーラの福音者/Kabira Evangel》とキャストするが、自由刃はジェイスでバウンス。ガードが空いたところに《霧深い雨林/Misty Rainforest》セットのマナを使って《怒り狂う山峡/Raging Ravine》を起動し、蔦と共にアタック。

瀕死のオカモト、バウンスされた《ハーダの自由刃/Hada Freeblade》キャストでプロテクション緑を得た《カビーラの福音者/Kabira Evangel》でやっとのことでジェイスの破壊に成功。

それでも有利なことには変わらないモリカワ。前のターンに続き《怒り狂う山峡/Raging Ravine》起動からのコブラ、蔦と併せて3体でのアタック。これで万事休・・・したように見えたが、オカモト《兵員への参加/Join the Ranks》で同盟者を2体追加し、《ハーダの自由刃/Hada Freeblade》も含めて全軍がプロテクション赤緑を得てブロック。蔦とコブラを打ち取る。

そして返しに《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》をキャスト。アンタップ能力を使い、反攻の準備を整える。

盤面では逆転を許したモリカワだが、オカモトのライフは風前の灯火。《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》、《極楽鳥/Birds of Paradise》と連続キャストで蔦を蘇生して一気に盛り返す。オーバーランを阻止すべく蔦でガラクに攻撃を仕掛けるが、これは同盟者トークンでチャンプブロック。

その後も《怒り狂う山峡/Raging Ravine》でプレッシャーをかけ続けるモリカワと、引いてきた同盟者あるいはタイミングを計って出すビーストトークンでチャンプしながら隙を突いてプロテクションを得た同盟者でクロックをかけるオカモト、という構図が何ターンもの間続くが、クリーチャーを引き込んだモリカワが《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》の能力でプレイヤーへ直接ダメージを与えられる《溶鉄の尾のマスティコア/Molten-Tail Masticore》をサーチしたところでオカモト投了。

モリカワ 1-0 オカモト

Sideboarding
モリカワ
in
3《強情なベイロス/Obstinate Baloth》
3《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》
1《業火のタイタン/Inferno Titan》
out
4《マナ漏出/Mana Leak》
2《粗石の魔道士/Trinket Mage》
1《脆い彫像/Brittle Effigy》
対ビートダウンのサイドボーディング。

オカモト
in
3《タクタクの潰し屋/Tuktuk Scrapper》
1《ミミックの大桶/Mimic Vat》
1《未達への旅/Journey to Nowhere》
out
1《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》
1《ヘイラバズのドルイド/Harabaz Druid》
1《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind》
2《死への抵抗/Withstand Death》
除去に対抗すべく、ミミックを投入。《タクタクの潰し屋/Tuktuk Scrapper》は装備品、マスティコア対策か。

Game2
先手オカモトは即マリガン。後手モリカワはキープ。オカモト、Game1に続き6枚となった手札をキープ。

オカモトの第1ターン、《ハーダの自由刃/Hada Freeblade》でゲームの幕開け。それを受けて1ターン目から考える様子のモリカワ。結局アクションはなく、土地を置いてターンエンド。返すオカモトのアタックに、《稲妻/Lightning Bolt》。が、これはオカモトの「ミラディン軍対応用カード」《死への抵抗/Withstand Death》でかわされる。

気を取り直して《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》をキャストするモリカワ。その返しにオカモトは《カビーラの福音者/Kabira Evangel》でプロテクションと+1/+1カウンターを得た《ハーダの自由刃/Hada Freeblade》のアタックでテンポ良くダメージを稼いでいく。

続くモリカワはシャーマンでのアタックを敢行するが、これはさすがに警戒されておりスルー。仕方なく第2メインに《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》。

場に出る前は貧弱な同盟者にとってガンであるティムに構わずオカモト《カザンドゥの刃の達人/Kazandu Blademaster》をキャスト。誘発スタックで《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》で自身は破壊されたものの、《ハーダの自由刃/Hada Freeblade》を育て、《カビーラの福音者/Kabira Evangel》も併せて5点のダメージを与える。

この鬱陶しいプロテクション同盟者を、モリカワは《電弧の痕跡/Arc Trail》と《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》で除去。

キーカードが除去され、後続が続かないオカモトは《ハーダの自由刃/Hada Freeblade》単独での攻撃。これをスルーしたモリカワはターンエンドにシャーマンの能力を起動。手札から《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》を捨てて《復讐蔦/Vengevine》をサーチ。さらにメインフェイズでその蔦を捨てて《強情なベイロス/Obstinate Baloth》をサーチして即キャスト。ライフを得つつ強固なブロッカーを用意。

返すオカモト、《乾燥台地/Arid Mesa》から山をサーチして《怒り狂う山峡/Raging Ravine》でアタック。これを《強情なベイロス/Obstinate Baloth》でブロックされて相討ちに取るモリカワだが、続くターンはノーアクションでエンド。

返しのオカモトの《カザンドゥの刃の達人/Kazandu Blademaster》はティムの的になるが、誘発能力でさらに大きくなった《ハーダの自由刃/Hada Freeblade》で攻撃を通していく。これを止めたいモリカワ、そのターンエンドに《極楽鳥/Birds of Paradise》を捨てて《霜のタイタン/Frost Tita)》をサーチ。そして返しで《霜のタイタン/Frost Titan》をキャストして《ハーダの自由刃/Hada Freeblade》を押さえ込みつつ、シャーマンでアタック。この青い巨人に対して解答策のないオカモトはターンを返すのみ。

マウントポジションを取ったと言って過言でないモリカワは、さらに《霜のタイタン/Frost Titan》でハーダを押さえ込みながらのアタック。そして繰り出される《業火のタイタン/Inferno Titan》を前に、オカモトは投了を宣言。

モリカワ 2-0 オカモト

SOMゲームデイチャンピオンはモリカワ ヨウヘイ。Congratulation!

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