The Finals 2011 Special Qualifier Round 2
by Kouhei Sato
Satoshi Imai – Daichi Ganaha
関東指折りの草の根大会「PWC」の優勝者に贈られるプレイマットを手にやってきたのは「GCCにはよく行きます」と公言してはばからないイマイ。使用デッキは「グリクシステゼレット金属術バーン」とでも表現しようか、ひと言で言い表すのは難しい斬新なアーキタイプだ。
一方のガナハはエスパーコントロール「太陽拳」。最近は「赤緑ケッシグ」を主に使っているとのことだが、目先を変えて来たのかメタゲーム読みの結果か。
実はこの二人、両者共に既にFinalsの権利を持っている。そんな二人がなぜ予選に参加しているのか。トス要員?そんなことはない。
今回の予選では名古屋までの片道チケットが副賞として贈られることになっており、それに釣られてか否か会場には既に権利を持っているプレイヤーの姿も見受けられる。
この二人も当然狙いは名古屋行きのチケット・・・のはずだったが、両者ともに一回戦は負け。「負けた方がモダン行きだね」と揶揄し合う、知った顔同士のどちらが望みを繋ぐのか。
Game1
シャッフル中にもトラッシュトークに花が咲くが、マリガンチェックになると空気も一変。両者7枚キープでゲームスタート。
土地を淡々と並べるガナハに対し、《皮剥ぎの鞘/Flayer Husk》、《迫撃鞘/Mortarpod》と生体武器を立て続けに展開するイマイ。
細菌でコツコツとクロックを刻みながら《戦争と平和の剣/Sword of War and Peace》をキャストするがこれは構えたマナから予定調和的に《マナ漏出/Mana Leak》。
第一の脅威を捌いた後も尚マナを立ててターンを返し続けるガナハは、イマイのエンドに《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy》。《破滅の刃/Doom Blade》、《幻影の像/Phantasmal Image》、土地の3枚を墓地送りにして《マナ漏出》を手札に。
そして返しに《記憶の熟達者、ジェイス/Jace, Memory Adept》を着地、自身のライブラリーを10枚墓地へ。《堀葬の儀式/Unburial Rites》が落ちたところで墓地に生物がいないことを確認するイマイ。
一撃で倒せない《ジェイス》を放置しプレイヤーへのクロックを続けるイマイは、《大霊堂のスカージ/Vault Skirge》を追加してエンド。
しかし充分な獲物が並んだところで満を持しての《審判の日/Day of Judgment》がこの盤面を一掃。その後《ジェイス》のプラス能力でドローしてターンを返すガナハに小考するイマイは《硫黄の流弾/Brimstone Volley》を陰鬱モードでプレイヤーへ。これが通ると、イマイはPWへの移し替えを考えるが、そのまま本体へ5点ダメージ。
返す刀で《刻まれた勇者/Etched Champion》は温存しておいた《マナ漏出》で退ける。
一通り捌いてほっとひと息のガナハはさらに0能力で10枚を墓地へ。その中に《太陽のタイタン/Sun Titan》を見つけたイマイは「居たー」とひと言。その後は《堀葬の儀式》フラッシュバックから《太陽のタイタン》、《幻影の像》と連続で釣り上げられ、最後に《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》が蘇る。
たった1ターンの、たったワンアクションで大きく傾いた盤面に苦い顔のイマイは力なくターンを返す。
《ジェイス》でドロー、《リリアナ》でディスカード後、《タイタン》2体の攻撃で土地と《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》を回収。やりたい放題とも言える圧倒的な盤面を前に、次のドローを確認したイマイは投了を宣言。
イマイ0-1ガナハ
サイドから《燃え上がる憤怒の祭殿/Shrine of Burning Rage》などコントロール相手に機能するカードを投入するイマイに対し、ゲーム1で見たアーティファクトへの対策で《神への捧げ物/Divine Offering》などを追加するガナハ。
勝負のサイドボード中に小休止で談笑が再開。「PWCプレイマット欲しいですねー」とイマイの私物を前に物欲しそうにぼやくガナハに「いつでも手に入るよ」と返すイマイ。
その後もFinals本戦への参加をどうするかーなどと話しているうちに準備が整ったようだ。
Game2
ガナハが7枚を力強くキープする中、先手のイマイはマリガン後の6枚を渋い顔をしながらもキープ。
イマイの初動は《スカースダグの高僧/Skirsdag High Priest》。お世辞にもよく目にするカードではなく、思わずそのテキストを確認するガナハだが、特に除去はせずにターンを返す。
《皮剥ぎの鞘》を追加したイマイは静かにクロックを継続しつつ、土地を並べてドローゴーを続けるガナハの《マナ漏出》をケアしながらキャストされるのは《燃え上がる憤怒の祭殿》。カウンターするか小考するガナハだがこれは通し、生物が増えてきたところで《スカースダグの高僧》に《忘却の輪》。
その後は《皮剥ぎの鞘》のクロックと《祭殿》のカウンターだけが乗り続ける静かな場。ライフが13となりこのままではジリ貧のガナハは《禁忌の錬金術》に打開策を求める。
ターンが返ってのドローで《聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinx》を引き入れるが、プレイせずそのままエンド。続くターンエンドに《禁忌の錬金術》をフラッシュバックしたところ、スタックで金属術状態の《感電破/Galvanic Blast》2発、さらに《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》でもう1発。計12点を一瞬の隙に削り切ったイマイがゲーム2をモノにした。
イマイ1-1ガナハ
筆者の担当したカバレージマッチで勝ったことないというガナハ、一方のイマイも最後にフィーチャーされて勝ったのは3年前とのこと。お互い良い思い出のないフィーチャーマッチ。忌まわしき記録を払拭できるのはどちらか。
Game3
サイドボーディングの微修正をして臨むゲーム3、両者7枚をキープ。
イマイのペイ2《大霊堂のスカージ》で開幕。前の2ゲームと同様土地を置き続ける盤面の中、静かに《スカージ》のクロックが続く。
ガナハの初動はターンエンドの《禁忌の錬金術》。手札を整えながらターンを返す。
さらに次のエンドに《ネファリアの溺墓/Nephalia Drownyard》で自身の墓地、すなわち第二の手札を肥やすガナハは返すターンにサイドボードから追加した《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》を着地させる。
《スカージ》で4回目のアタックをした後、《スカースダグの高僧》、《皮剥ぎの鞘》と並べるイマイ。後者を通すか考えた末結局これをスルーしたガナハは《聖トラフト》で攻撃してとりあえずダメージレースで並んでおいての第2メイン《忘却の輪》で《スカースダグの高僧》を追放。
《皮剥ぎの鞘》を《大霊堂のスカージ》に付け替えてライフゲイン量を増やしながらのアタックでライフ差で引き離されまいとするイマイに対し、引き続き《トラフト》で応戦するガナハ。第2メインに手を止めてのアクションは《太陽のタイタン》。このターン釣り上げたのは土地だが、盤面への影響力は大きい。
このフルタップを待っていたのはイマイ。カウンターのマナが無くなったところで温存していた《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas》を通して《スカージ》を5/5に。絆魂でダメージレースも大逆転。さらに《祭殿》も追加して勝負を迫る。
しかし充分な回答をすでに用意していたガナハ。返す攻撃で《テゼレット》を処理しつつ、プレイヤーに10点を与え、《瞬唱の魔道士》を釣って《神への捧げ物/Divine Offering》フラッシュバックで《スカージ》を破壊。イマイの戦線を崩壊させつつ、その胸元に切っ先を突き付ける。
相手のライフを確認したイマイは、金属術未達成ではあるものの《感電破》を3枚握っていた。順々にプレイヤー本体へ投げつけるが、3枚目が《マナ漏出》されると、《祭殿》起動のマナも《瞬唱》フラッシュバックのマナもないままでは《タイタン》、《トラフト》と《天使》、《瞬唱の魔道士》の全員攻撃の前に打つ手なく投了を宣言。
イマイ1-2ガナハ
ガナハ ダイチ Wins!


それでも何とか《霧深い雨林/Misty Rainforest》を置いてターンを返すウサミは、《Scrubland》2枚から登場の《闇の腹心/Dark Confidant》を《Volcanic Island》サーチから《稲妻/Lightning Bolt》で除去。

返しのイトウ、《不毛の大地/Wasteland》セットから小考の末《Scrubland》を破壊してターンエンド。サトウはアップキープに捲れた《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》をそのままキャスト。これも通るがエンド前に《殴打頭蓋》が着地。
《Bayou》セットから《タルモゴイフ》2枚目で守りを固めるサトウ陣営を前に手が出ないヤマウチ。さらに悪いことに返しの《潮の虚ろの漕ぎ手》で残された1枚が土地であることが明らかになる。

尚もノーアクションのマツモトはマナを立ててターンを返す。念願の土地を引いたヤマシタ、《地盤の際/Tectonic Edge》をセットし、キャストしたのは《背教の主導者、エズーリ/Ezuri, Renegade Leader》。再生能力が邪魔なマツモトは《マナ漏出/Mana Leak》。3マナ支払うことも可能だったが、ヤマシタは支払ずにその3マナを使って《エルフの大ドルイド/Elvish Archdruid》を展開。
チャンプブロックで時間を稼いだマツモトは二枚目となる《精神を刻む者、ジェイス》をキャストし、《渦まく知識》からの《未達への旅》で《蔦》を追放。三枚目の《蔦》や、エンチャント破壊を読み、ブロッカーを残しつつの6点アタック。
土地を置きつづけるマツモトに対し、サトウは《探検/Explore》でマナ加速を図るが、これは《マナ漏出/Mana Leak》。コブラでジャブを入れてターンエンド。
サトウ「まだミスしてるなー」


マナ生物を軒並み焼かれて手が止まってしまったワダ。ナガヤは《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir》、《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》と追加し、無人のワダ陣営に攻め込む。
《ラノワールのエルフ》、《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》と順調に展開しつつマナを伸ばすワダ。一方ナガヤは2ターン目に《鼓動の追跡者/Pulse Tracker》をキャスト。土地が連続でタップインし、テンポロス。これが後半に影響するか。
《溶岩爪の辺境/Lavaclaw Reaches》、《カルニの庭/Khalni Garden》とお互いタップインスタートから初動はナガヤの《強迫/Duress》。《召喚の罠》、《転倒の磁石》とある手札から《磁石》ディスカードを選択。続く3ターン目には《カラストリアの貴人》、《エルフの大ドルイド》とお互いにキーカードを展開し合う。